ブルックナーの命式を読む

前回の命式はワーグナーでしたが、今回はブルックナーになります。いいかげんクラシック作曲家の命式から離れろよって言われそうですが、好きなので仕方ありません。ブルックナーだったらチェリビダッケヴァントの全集がマストです。聴きやすいブルックナーであれば、インバルがいいんじゃないでしょうか。あ、8番だったらハイティンクも良かったです。

 

1824年9月4日4:15生まれ

パッと見、あのベートーヴェンと命式が似ています。なので、本来の音楽的後継者(絶対音楽)はブラームスでは無く、ブルックナーだったのかも知れません。日干は壬です。命式には寅(食傷)と申(印)が隣接しており、これだけでも相当独創性があった人物だとわかります。

大運では、印(金)と食傷(木)が30歳まで巡ってきて、通変の調和が続いてオルガニストとしての才能を開花させたのでしょう。命式には財(火)と官殺(土)が無く、社会的成功の通変が巡ってきませんから、評価してくれる人が少ない事になりますから、社会的な成功とは程遠い状態です。

でも、31歳から、丙(財)が巡ってきて、リンツ大聖堂オルガニストという大職の座を勝ち取って、安定した職業と十分な収入と得る事ができました。この事は伝統的な四柱推命の見方をすれば、比較的簡単にわかります。月が金で秋生まれの水で強いので、弱める五行(火・木・土)が巡ってくれば、人生が発展します。

盲師派の視点から見れば、命式には水と木の勢いが強くて、金が一番弱くなり制御しやすい五行になります。年支と月支は金で周りを弱める五行に囲まれます。申は印(金)であり、印は教育・宗教関係を表します。丙が金を剋して制御しやすくなり、手に入れるという事です。

その後は五行のバランスをとる火と土と木が巡って、安定して創作活動に専念して、数々の傑作を生み出しました。その間、ウィーン大学での数々の教授職、名誉職を歴任し、宮廷オルガニストとしても活躍しました。

72歳に亡くなりましたが、71歳から庚が巡って五行のバランスが崩れます。記録を見ると、水が多くて食傷が三つあって食傷は飲食の意味で、ビール好きで大酒飲みだったそうです。また、お風呂が好きで長時間入浴しながら作曲していた話もあります。これらの生活習慣が原因になっていたと思われます。

日支は配偶者の場所で寅がありますが、時支にも寅があります。年支、月支は申でダブルで冲しあって、配偶者の場所が安定しません。なので、生涯独身だったと考えられます。

 

四柱推命のおすすめ本

 

脳内独り言64(四柱推命)

 

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