ある女性は気になる男性がいます。相性を占い、地山謙の動爻なしの卦を得ました。
未月甲午日 空亡ー辰巳
官鬼午火を用神とします。
官鬼は月と相合し、日と同じで強いです。
応爻は相手の爻位であり、官鬼があれば相談者の好みのタイプです。
世爻(せこう)・応爻(おうこう)
自分自身や自分が居る場所を表す爻のこと。反対に応爻(おうこう)は他人や他所を表す。世爻は六親五類が入るための入れ物と考えればわかりやすい。例えば、妻財が世爻にあれば財運に有利で、兄弟があれば妻財を剋するため不利となる。
付き合おうと思えば付き合えると思いますが、世爻が官鬼を剋するので向こうから言ってくることはないでしょう。
相剋(そうこく)
剋には克(か)つ・制する・利用するなどの意味がある。五行間での相手の力を弱める関係のこと。木剋土・土剋水・水剋火・火剋金・金剋木の種類がある。もちろん、剋された側の五行は衰弱するが、剋す側の五行も消耗する。
世爻が水で官鬼は火で性格は全然違いますが、水と火は互いに必要なものなので、相性は悪くないですが良くもありません。
なぜなら価値観が違いすぎるからです。
この男性と付き合いたいのなら、自分から積極的に誘ってくださいとアドバイスしました。
ちなみに相談者の女性は医者で、五爻は尊位で尊敬される爻位で、子孫は医療、白虎は西洋の意味があります。
爻位(こうい)
爻の順番のこと。易をコインで立卦(擲銭法)するときは、一回目は初爻、二回目は二爻、三回目は三爻・・と陰陽を記録していく。実はこの順番自体が物事の発展過程を表している。位(くらい)の意味もあるので低級から高級などの階級も表す。基本的には、①時間経過(初爻が始まり、六爻が終わり)②上下(初爻が下、六爻が上)③遠近(初爻が近い、六爻が遠い)④内外(初爻~三爻は内、四爻~六爻は外)の意味がある。爻位が表す象意は爻位象(こういしょう)、または爻象(こうしょう)という。特に六爻占術で重要視される。