五行易的 ”風地観” の見方(64卦シリーズ⑤)

前回はあんまりかんばしくない意味の天地否(てんちひ)でしたね。

今回の64卦は

 

 

風地観(ふうちかん)

 

 

ですが、この卦はそんなに悪くないので心配しないでください。

最近、マインドフルネス(ヴィパッサナー瞑想)にハマっている私としては、少し親近感のある卦になります。

なぜかというと、観は観察の観であり、観察の意味は「事物の現象を自然の状態のまま客観的に見ること」です。

ヴィパッサナー自体の意味が「洞察」の意味がありますから、まず客観的に物事の事象を見ないと、「洞察」の意味にもあるように物事の本質が見通すことができません。

 

これらの与太話を頭の片隅にでも置いてもらいつつ、風地観の五行易的見方を説明していきましょう。

 

上半分の外卦は巽(そん)で風の意味があります。

下半分の内卦は坤(こん)であり、大地の意味があります。

意味を組み合わせると、風が大地を吹き抜けていくことであり、様々な土地を訪れて、その土地土地の様々な事象を観察していくことです。

六親五類、爻位などから見ると、自分自身を表す世爻に父母があります。

父母は知識や情報などの意味があります。

五爻(下から五番目)に原神である官鬼巳火があります。

卦全体を人体に例えてみると、五爻は顔の爻位であり、そこに火の五行があるということで目の意味になります。

世爻(父母)が官鬼巳火から生じられる(相生関係)ということで、様々な事象を目で観察して知識や情報を得ていく意味になり、仏教的に言うと、色(しき)になります。

基本的にはそんなに悪い卦ではなく、要するに「良く見聞を広め、周りを観察して落ち着いてチャンスを待て」というメッセージがこめられています。

 

 

※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。

 

仕事運 ★★★★★ 用神は官鬼

仕事運は官鬼を見ますが、官鬼の五行が火で世爻を生じて良いです。

特に官鬼は社長、上司の意味がありますし、五爻も社長や官職のある人の爻位ですから、そこから生じられて相生関係になるということは、社長や上司に非常に気に入られているか、助けてくれる意味を持ち非常に良いです。

官鬼の五行は火で内卦、外卦にあり、世爻(自分)の土の五行を生じて強くすることも出来るし、応爻(相手)の五行も生じて強くすることもできるので、万事仕事がスムーズに運ぶ可能性が高いです。

 

異性運

男性の場合 ★★★★ 用神は妻財

世爻、応爻がまったく同じ十二支で価値観が良く合います。

ですが、世爻と応爻が同じ十二支であるということは、気持ちが動かないという意味になり、発展性がありませんので、自ら相手に対して積極的に動く必要があります。

女性の場合 ★★★★ 用神は官鬼

二爻と五爻に官鬼が二つあり再現しています。

官鬼の五行は火で共に世爻を生じて相生関係になり良いです。

しかし、官鬼が再現するということは男性が二人(複数)表れることでもあり、迷いが出やすくなります。

また、応爻は他人の意味もありますので、二爻の官鬼が応爻を生じて相生関係なので、相手が浮気してしまう暗示でもあります。

 

金運 ★★★★ 用神は妻財

特に風水を占った場合は、世爻が月破や空亡ではなく、妻財が強ければ吉になります。

何故なら、この卦は世爻の十二支が未土であり、十二運で言えば木の五行の墓になります。

※木の縦ラインと未の横ラインの交差するところを見てください

墓にはゲットする、溜め込むなどの意味がありますから、木の五行である妻財卯木を入墓させて、お金を手に入れることになり吉になります。

また、世爻(自分)と応爻(他人)がまったく同じ十二支であるということは、未土が金庫(妻財の墓)だとすると、自分の金庫も他人の金庫も自由に出入りできることになり、他人からもお金を集めることができるのです。

ただそうなると、いろいろ他人と関わることも多くなってきますから、人間関係でトラブルを抱えやすい暗示があります。

 

学業運 ★★★★★ 勉強、資格などの用神は父母、試験は官鬼

資格、セミナーなどの学習運はこの卦が出ると、勉強自体のモチベーションが上がっていることもあり、大変はかどりますので、ガンガン勉強してください。

合格の意味のある官鬼が五爻にあり、火の五行でもあり世爻を生じて相生関係になり、これは良い組み合わせで吉になります。

しかし、五爻の官鬼のみ発動すると一転凶になります。

 

創造力・アイデア運 ★ 用神は子孫

風地観は『ただ観続ける』という意味があり、あまり創造性の発揮できる余地はありません。

これは、爻位や五行の関係性でもわかります。

用神である子孫の五行は水で、初爻に隠れて伏神です。

飛神である父母の五行は土であり、初爻は地面、地下の意味があり、土そのものでもあります。

これは、土に隠れた水ということで、深い地下にある水脈みたいなものであり、すぐ地上には出てこれないのです。

 

外出運 ★★★

世爻は四爻で目的地の応爻は初爻にあります。

世爻応爻共にまったく同じ十二支であり、これは目的地に無事に移動することでもあります。

世爻が強くて、忌神である三爻の妻財卯木が発動していなければ、特に問題がないでしょう。

なので、外出運は悪くありませんが、世爻が強いにも関わらず、官鬼が一つだけ発動した場合はトラブルがある暗示で、気をつけた方が良いでしょう。

 

健康運 

三爻に忌神である妻財卯木があります。

三爻は寝室やベッドの意味があり、そこから剋されているということは、ベッドから不利な影響を受ける意味になり、睡眠系に問題が出やすいです。

 

1件のコメント

  1. お早うございます!

    初めてこれからかかる病院をどこにするかでとある病院を調べるのにふうちかん2が出たらいいのでしょうか?

    悪いのでしょうか?

    よろしければ教えてください

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