えー、たまには五行易の勉強をしている方の参考になるようなことを書こうと思いまして(汗)・・
これから、少しづつ五行易から見た64卦の意味を説明していきます。
五行易は基本的に月日からの十二支の五行の影響を用神に照らし合わせて判断して行きますが、実は64卦自体の構造(組み合わせ)も非常に重要で、用神の十二支が強ければいいってものでもありません。
なので、この連載シリーズは どんな卦であれば、具体的にどの運に有利なのか を説明していきたいと思います。
もちろん、判断するときは、月日から見た十二支の強さ、六親五類の組み合わせ、世爻や応爻の関係、発動爻の動きなどを見て総合的に判断しなければなりませんので、参考程度に見てもらえれば幸いです。
64卦あるので、もちろん64回記事を書かなければなりませんが・・(いつ終わるの?)
それでは説明していきましょう。
記念すべき第一回の64卦はもちろん・・・
乾為天(けんいてん)
です。
まあ、八卦自体の意味は様々なサイトで語られていますから、詳細は省きますが、なんとなく説明すると、乾為天は、下半分(内卦)と上半分(外卦)ともに乾です。
陽は見えるもの(陰は見えないもの)という意味があり、六爻全部陽ですから、すべてを見通すということで、天、空、高いとかの意味に派生します。
内卦の乾の上に外卦の乾で、高いところより、もっと高いところの意味になります。
自分自身を表す世爻に戌の十二支が配当されています。
戌は乾(戌亥)の方角でもあり、一番上の爻位でもあり、自分が天(神仏)の爻位にいるともとれます。
天は一番高い爻位でありますから、当然六爻より下の爻位には自分の行動を見られています。
また、乾は健で壮健に意味にもなり、陽は動くことで、勢いが強いですから、調子に乗ってわがままになれば、すぐに足元をすくわれる卦でもあります。
自分の行動が結果に直結しますから、常に自制心と向上心を持って事にあたるべきです。
官鬼は悩みに意味があり、世爻の戌が官鬼の墓であり、悩みを抱えている暗示ですが、悩みがなければ新たな気づきも生まれなく発展性もありませんので、これは良い悩みということになります。
上の図(五行十二運)を見てもらえればわかるかと思いますが、官鬼の五行は火ですよね。
火の縦のラインと十二支の書いてある横のラインの交差するところを見てみると、墓 と書いてありますね。
五行にも人間みたいな一生(生成、消滅)がありまして、それを表現したのが十二運といいます。
火の五行が生まれて死ぬまでの流れの中で、様々な五行と逢い、自分(この場合は火)の盛衰が変化していきます。
人間も死んだら大体墓に入ります。
墓に入っている状態とはどういう状態でしょうか?
身動きが取れない、地中に埋まっている・・などと想像できるかと思いますが、連想を広げていくと、狭いところに収まる・・保管される・・保存・・収蔵・・倉庫・・集まる・・貯める・・などの意味にも解釈できます。
この場合は戌土が世爻(自分)ですから、官鬼(悩み)午火を自ら墓に入れているということは、自ら悩みを抱える と解釈できるのです。
まあ、物理的に表現するなら官鬼は死者の意味もありますから、戌土はストレートに墓の意味にとらえることも出来たり、官鬼は神仏の意味がありますので、祠や神社やお寺などのなどの意味になります。
※五行易の概念が難しい方は、最初にコチラの記事をお読みください。
※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。
※星5が満点
仕事運 ★★★★★ 用神は官鬼
四爻の官鬼午火が父母戌土を生じて仕事運は良いが六冲卦で忙しくなりやすい。
また、世爻の父母戌土は官鬼の墓(五行十二運)であり、自分が管理する、思い通りになるということでもあるので、出世するなどの意味になります。
父母は努力の意味があるので、向上心が必要でもあります。
金運 ★★★★ 用神は妻財
二爻は家の爻位であり、家にお金が溜まる意味で、金運は良い。
風水から見ても、お金が集まりやすい家となり吉の組み合わせですね。
恋愛運 ・男性の場合は妻財★★★ ・女性の場合は官鬼★★★★
六冲卦は衝突の意味があり、恋愛運の場合は良くないと思われがちだが、乾が丸いで、円満の意味になり良いことになります。
男性の場合は妻財を見ますので、世爻が土で、妻財が木で、妻財に剋される関係になり、男性の方が立場が弱くなりやすいです。
女性の場合は官鬼が火で世爻を生じますので、男性が女性を大切にする形になります。
外出運 ★★ 用神は世爻
世爻は自分で、応爻は目的地です。
六冲卦で不安定、あちこち回るの意味になります。
世爻が父母で六爻で、乗り物(車、飛行機など)に乗る場合も出やすい卦です。
世爻が弱かったり、二爻(下から二番目)のみ動爻になれば、交通事故に注意です。
創造力・アイデア運 ★ 用神は子孫
子孫子水は初爻にあります。
世爻は六爻にあります。
これは非常に距離が遠いということです。
そして、世爻の五行は土であり、子孫は水で、相剋関係にもなりますので、創造性が発揮しにくいことを表します。
六爻は天の爻位であり、世爻に同じく天の意味の父母がありますので、自分で何か生み出すというより、天命に従って突き進む暗示があります。
学業運 ★★★★ 用神は父母、試験の場合は官鬼
世爻に父母があり、官鬼も世爻を生じているため、学業関係、試験運、セミナー、資格関係の学習などは良いです。
しかし、応爻にも父母があり、他人、ライバルの意味があり、もしも応爻の父母が強いとなると、試験などの場合は勝負事なので、官鬼が世爻より応爻に近く、相手が合格してしまうなどの暗示があります。
体調運 用神は世爻
世爻の十二支の強さ次第ですが、三爻はベッド、寝室の爻位で、世爻と相冲関係になり、落ち着いて眠れないということになり、睡眠関係で不順が出やすいです。
また、六冲卦(八純卦)なので、かかったばかりの病気を占えば良いですが、長くわずらっている病気なら症状が悪化しやすいです。
※六冲卦・・初爻と四爻、二爻と五爻、三爻と六爻の地支同士が相冲関係になる卦
こんばんは。
最初から読み進め、やっとここまで来ました。
でもかなり濃厚な記事で、
本当はあと数回は読み返したいと思っております。
ホント六十四卦毎の説明はすごいと思いました。
しっかり勉強させていただきます。
それで勝手にリクエストなのですが…
十二運についてなにかわかりやすいご説明をいただけないでしょうか。
書いていただけたらとっても喜びます!
ご検討よろしくお願いします。
とっとさん、返信ありがとうございます。
管理人の大黒天です。
ブログ記事全部(!!)読んでいただき光栄です。
リクエスト承りました。
十二運については近いうちに書こうと思います。