久しぶりの諸口流奥義・五行易指定問答の占例を読み解いていこうと思います。
応爻を勤め先と為し、応爻の生を得るときは重要視して好遇されるのであるが、剋を受けるときは冷遇されているのである。
応爻+父母で勤め先の意味が強くなります。応爻から剋されて重要視されていないということです。
此の卦の世爻は日月の生も無く休囚無気であり、而も動いて空亡に化するのでは他から援助する者も無く、動かんとしても目下は不可というべきであろう。亦、応爻から剋されるのでは動かんとしても動く能わず、行くあても無く、行くとも暖かく迎えてくれる者もないのである。
世爻は本人の状態です。官鬼を仕事として見れば、世爻の忌神が発動して空亡に変わり辞めたいと思っています。応爻は他所の意味でもあります。月破で相剋関係で行く場所がないということです。
世爻に近い午火の兄弟が暗動して世爻を生じるのであるが、休囚無気の兄弟では相談しても頼りにならないであろう。
兄弟は世爻の原神であり、日に冲されて暗動しています。弱いのであまり頼りになりません。また、世爻と応爻の間爻なので仲介者・紹介者の意味にもなります。
而し空亡と雖も化爻の酉金の妻財が旺相するのは吉象である。空亡を以て応期を表しているのであり、今は現在の勤め先動く時期ではないが、来年は酉年であり、勤め先を変わるのならば、世爻を合する卯月か、或いは酉月に動くべきである、と。
変爻の妻財は官鬼の原神です。空亡なので目下は次の職場は見つかりませんが、来年は酉年で空亡が明けて有利です。世爻と相合しながら同時に冲する卯月か、変爻の地支である酉月に動いた方がよいです。
果して翌年の卯月に知人の紹介を得て勤め先を変えることが出来たという。