ベートーヴェンの命式を読む

歴史に名を残した人の命式は面白いですね。なぜなら非常に派手だからです。人生の記録も詳細に残ってますし、勉強には打って付けですね。

 

今回はあのベートーヴェンになります。有名なのは交響曲五番と九番だと思いますが、私はあまり好みではありません。強いて言えば五番はケーゲルの日本ライブと、九番はテンシュテットですかね。どちらかというと三番、四番、八番が好きです。三番は再びテンシュテットで四番はクライバーで八番はクルト・ザンデルリンクが良い演奏ですね。あ、最近だとサヴァールが面白いです。ピアノ曲はクン・ウー・パイクの全集がいいです。

 

1770年12月16日(17日の説もあり)午前3時40分生まれ

日干は陽の水である壬ですね。全体を見ると陽の干支ばっかりなので、男らしいアグレッシブな性格だと推測できます。水が三つで木が三つもあります。水と木は情感を表すので、相当感情的で情緒が不安定だったのでしょう。月干が戊で官殺、日支が食傷で、剋洩交加で家庭環境に恵まれにくいので結果的にハングリー精神が培われます。

実際には父親からは幼少期から虐待に近いスパルタ教育を受け、16歳からはアルコール依存症の父の代わりに一家の生計を立てなければなりませんでした。17歳からは印(金)と食傷(木)が同時に巡ってきて、通変の調和が成立して創作には適した時期です。食神が三つあるので傷官的意味が強まります。傷官はオリジナリティ、革新性を表し、周りの人が驚くような作品を産み続けたのでしょう。

命式全体を見ると、月干の戊(官殺)が燥土であり、水と木の勢いが強くて崩されて制御されます。官殺は名誉運であり、生きているうちに名声を得る事ができたのでしょう。しかし、日干の水が強すぎるので、火や燥土で五行のバランスを取りたいですが、17歳から57歳の亡くなるまで、延々と金と水の五行が巡って日干を強くし続けます。よって健康面の不安がずっと続きました。

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