ワーグナーの命式を読む

今回はワーグナーの命式を読んでいきたいと思います。ワーグナーはオーケストラの実力があれば、指揮者は誰でもいいと思います。月並みですがカラヤンはどうでしょうか?迫力満点でなおかつ豪奢です。マニア向けならマタチッチ&NHK交響楽団のCDがいいと思います。

 

1813年5月22日4:00時生まれ

日干は己で、周りは印(火)に囲まれ、日支の未は印とも食傷とも考えられます。印と食傷が隣接しているなら、若い頃から自分独自の道を追求します。しかし、己は湿った土であり、性質が違う火と燥土に囲まれていますので、異質なもの自分自身が制御されて何かしらの焦燥感に苛まれています。

食傷でもある未は自分の表現するものが入った箱になります。木(官殺)の墓で、社会に対して何かを証明して認められたいという欲求が垣間見えます。未は丁が蔵干て天干に顔を出し、火は文化方面になって自分の思想や芸術になります。

この命式の中が火(印)が最強なので、その勢いが制するものが欲しいです。じゃないと日干の己が破壊されてしまいます。これは五行的に言えば生じられすぎて剋されるとも言えるし、湿や燥で分ければ火炙りの刑みたいにあるという事で、湿が燥に焼却されてしまうとも言えます。

若い頃からは木(官殺)の大運が34歳まで延々と巡ってきて、年干にある水(財)、食傷(金)を制御して社会的名声は高まりますが、五行のバランスが著しく偏って過激な思想(革命・火)に取り憑かれやすくなります。

1848年(35歳)に癸丑の大運になり、木の五行から水の五行に変わります。丑は己が蔵干で自分自身が大運で流れて表に出て、燥の五行から不利な影響を受けます。また丑は日支の未を冲しますので、自分自身に変化が起きやすいです。

1849年(36歳)にドイツ三月革命参加し、指名手配されてスイスに亡命してしまいました。年は外国や遠方の意味あり、金(食傷)と水(官殺)で五行のバランスが取れて、比較的のんびりした時期で創作発動が捗ったのでしょう。実際、1858年(45歳)の壬子の大運の切り替えまで、9年間亡命生活を続けました。

それからの大運は70歳で亡くなるまで、水と金が巡っています。金は食傷で自分の作品や思想で、食傷は財(水)を生じますから、様々な人々に影響を与えて社会的に有名になり、ついには自分の楽劇・オペラ作品専用のバイロイト祝祭劇場を作ってしまいました。

 

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