コミュニケーションを良くする秘訣は前回で終わらせるつもりだったのですが、急に気が変わりました。
もうちょっと書いてみたくなったのです。
コミュニケーションが良くなれば、必然的に人間関係が改善され、それに伴うストレスも減り、あなたの貴重なリソースを割かなくても良くなります。
家族、恋人、仕事などの人間関係がうまくいかなければ、人生は辛く過酷な道でしょう(例外はありますけど)。
反対に人間関係がうまくいけば、人生は楽しくなだらかな道(同じく例外あり)でしょう。
宗教人類学者の植島啓司は、著書で「運は他人からもたらされる」と書いています。
上記の 「運が他人からもたらされる説 」によれば、あなたが幸運になるためには、人間関係はかなり重要でしょう。
他人とのコミュニケーションがうまく取れれば、運は勝手に上がるということです。
では、どうすればコミュニケーションを良くなるのか?
その答えは、
欲しがらない
です。
例えばあなたが、相手に対して、「何々してほしい」と期待して接したらどうでしょうか?
これは、コミュニケーション的には完全なNGですね。
なぜなら、あなたの感情が動いているからです。
マーケティングや心理学などの本には、人間は感情で行動する動物と書いてありますね。
これはある程度みなさん自覚があると思います。
「○○がほしい」と思った時点で、もう感情が動いているからです。
感情が動かなければ、何かを買ったり、旅行に行ったり、人にアプローチしたりなどの行動もしませんよね?
では、いったい何がその感情を動かしているか?
それはヴィジョンです
ヴィジョンは見通し、未来像などの意味がありますね。
つまり、あなたが「○○になりたいとか、○○だったらいいのに」などという欲望です。
「何々してほしい」と期待して他人に接しているとしたら、自分の欲望丸出しで相手に接することになりますね。
あなたが逆の立場だったらどうでしょうか?
そんな欲望丸出しでアプローチしてくる欲しがりの人はもちろんイヤですよね。
だって、あなたの貴重な時間、体力、精神力、財産などを一方的にコントロールして奪おうとしているのですよ。
そんな人とは付き合うだけ損でしょう。
つまり、ここで言う「欲しがらない」とは、相手に対しての感情を動かさないことです。
相手に対しての一方的なヴィジョン(期待)もありません。
感情を動かさないということは、あなたが感情を自らコントロール出来るということです。
相手がどんなことをしようが、あなたは「欲しがらない」ことによって感情がコントロール出来るので、あるがままの相手を受け入れられるようになります。
すると、どうでしょうか?
相手が自然に自分に好意を持ってくれるようになるのです。
これは当然の結果です。
欲しがってないのですから、相手はあなたと一緒にいるだけで楽しくなったり心地よくなったりするのです。
こうなれば、しめたものでしょう。
あなたが困ったときなどに頼みごとをしても、たいていのことは二つ返事でやってくれるようになるでしょう。
仮にやってくれなくても、それが開運のキッカケになったりしますので、心配しないでも大丈夫です。
逆に相手があなたに不利なことをやってきたとしても、長い目で見ればあなたにとって良きことになります。
陰がないとあらゆる物事は発展しませんので。
最後にコミュニケーションに限らず、すべての願望についての一つの真理をお教えしましょう。
欲しがらなくなった時に、本当に欲しいものが手に入るのです。
いわゆるモンハンでいう物欲センサーの逆バージョンです(笑)