えー、私は五行易や風水の様々な改善をクライアントだけではなく自分にもしてきましたが、なかなか効果が現れにくい個人的な案件があります。
それは、隣の家の騒音でして・・
以前よりは頻度は減ってきたのですが、たまにスゴい騒音があります。
隣家のおじさんの家業が電子機器の修理をやっていまして、その機材の音が夜中にうるさいのです。
ぷしゅー、ゴー、カチャカチャ、ドスン、ぷしゅー、ゴー、カチャカチャ、ドスン、ぷしゅー、ゴー、カチャカチャ、ドスン・・・
もう、寝れねーわ!
また、以前はこんなこともありました。
朝の5時からグイーン、バリバリバリ、グイーン、バリバリバリ、ガキャキャッキャッ・・草刈機で庭の草刈をしたり・・・
おまえは頭がおかしいのか?
そんな感じで続いているわけです(汗)
一度苦情を言ったので、さすがに早朝草刈りは無くなりましたがね。
まあ、隣家は自営業で修理の期限もある様子なので仕方ないのもわかりますが・・
では何故、周りが住宅地の場所に電子機器の修理の工場をわざわざ作ったし?
・・・
・・・
うーん、なんだか愚痴ばっかりになってしまいそうなので、話の流れを変えます。
先日、夜中の1時に床につきましたが、問題の作業所から再び騒音が聞こえてきたのです。
騒音が気になりながらも、私はなんとか眠ろうと努力しました。
瞑想でよく使っている音楽をAirPodsで聴いてみたりしましたが、どうにも騒音が気になって眠れません。
そうしているうちに時計は2時を回り、だんだん腹が立ってきました。
「クッソ、このままじゃダメだ・・・改善策を占いで出すか」
むっくりと起き上がり、スマホの断易アプリで占ってみました。
これが今回の卦です。
雷沢帰妹→火天大有に変わります。
今回の問いの重要なところは、「騒音をなんとかしたい」ではなく、「騒音を気にせずに眠りたい」で、その改善策を導きだすために立卦したのです。
まず、世爻の父母丑土を注目します。
下から数えて三番目にありますね。
三番目の爻(こう)は三爻というのですが、ここはベッドの意味があります。
十二支の一つである丑土があり発動(爻が動くこと)しています。
わざわざ発動しているので、これは物事の発生時間を表し、丑刻(夜中一時~三時)に眠れずにベッドから動いたことになります。
ベッドから動くとは、離れると同じ意味で、眠れないと判断します。
では、なぜ眠れないのでしょうか?
これは、もう一つの動爻である父母戌土を見ればわかります。
父母戌土は六爻(一番上)にあります。
爻位(爻の順番)の表すところによれば、六爻は隣の意味があります。
ちょうど、六爻のところに応爻(おうこう)があります。
これは、世爻が自分の意味を持ちますので、応爻は他人になります。
また、父母は家の意味がありますので、それらの意味を組み合わせると隣の他人の家の意味になりますね。
ここで注目してほしいところがあります。
それは、世爻の辰土と応爻の戌土が共に発動して相冲関係(そうちゅうかんけい)になっていることです。
仲の悪い十二支同士の関係ですね。
相冲は闘争、衝突、刺激、動揺などの意味がありますが、ここは世爻が応爻に冲されて、何らかのマイナスの影響を受けていることになります。
応爻の戌土は空亡(くうぼう)になっています。
ゆわゆる天中殺ですね。
空亡というのは、空洞、実態が無い、見えないなどの意味を持っています。
今回は騒音なので、目に見えない影響になります。
また、雷沢帰妹は兌(だ)の卦であり、これは音の意味があります。
これらの意味をまとめると、隣の他人の家から目に見えないマイナスの刺激的な影響(騒音)を受け、ベッドで眠れないということです。
それでは、これから改善方法を説明したいと思います。
上記の卦から、私は不利な原因(エネルギー)を止める改善をしようと思いました。
六爻の父母戌土(隣家)が発動して、世爻(自分)を冲(刺激)して眠れないのが原因ですので、そこにアプローチして制御しなければなりません。
そこで思いついたのが、十二支の卯(う)ですね。
戌土と卯木は、相冲関係の反対で相合関係になります。
引っ張り合う関係で、戌土の動きを止める働きがあります。
戌土が対応する方角は北西ですから、北西に卯木に相当する物を置けばいいのです。
そうすれば、戌土は卯木と相合して動くことが出来なくなり、卯の五行は木で、戌の五行は土ですから、木は土を剋するということで相剋関係になります。
戌土の動きを卯木が引っ張って止めて、同時に剋して制御するということです。
なので、私は八本の竹串を北西に置くという改善策を行いました。
それで、「この改善策の効果はどうか?」という問いで再び断易アプリで占ってみました。
雷水解→沢水困という卦を得ました。
雷水解の解の字は、解消される、解放の意味がありますので、悩みがある場合は有利な卦ですね。
自分の状態を表す世爻を見てみると、最初の卦では発動していましたが、今回は発動していませんね。
これは動きが止まる、落ち着くの意味になるので眠るためには有利なことです。
また、隣家の意味のある応爻が、世爻と相冲関係でなくなり悪い影響が減ります。
以上のことから、卯木による改善は効果的なことがわかりましたので、北西に竹串八本を置いたのです。
改善前は腹が立っていたのですが、竹串を置いてから気持ちが穏やかになってきました。
隣家からの騒音はもちろん続いています。
ですが、不思議と騒音が気にならなくなり、いつの間にか眠っていました。
この理由を説明しますと、
応爻(隣家)に官鬼申金が独発(爻が一つだけ発動すること)しています。
官鬼はイヤなこと、悩みの意味があり、五行でいうと金は音の意味がありますので、騒音自体はすぐには無くならないわけです。
ですが、世爻の五行が土で、官鬼は申金で十二運でいう長生の地で、激しい影響ではなくなりますので、騒音自体があまり気にならなくなったのでしょう。
卦の説明は以上ですが、少し長くなったので今回はこれぐらいにしときます・・
※五行易(断易)のことを詳しく知りたい方は、カテゴリーの五行易、易学理論のところをお読みください。