五行易的 ”地水師” の見方(64卦シリーズ-48)

前回は暗黒の意味のある地火明夷でしたが、暗黒と聞けば反射的にクトゥルフ神話を思い浮かべます。

昔、『暗黒教団の陰謀—輝くトラペゾヘドロン』というクトゥルフ神話を題材にしたゲームブックがありましたが、これがまた暗闇の中を明かりなしで歩くがごとく、選択肢を間違えれば即ゲームオーバーになるという、ゲームブックの歴史の中で最難関を誇る本でした。

 

今回は坎宮グループ最後の卦である

 

 

地水師(ちすいし)

 

 

です。

 

上半分の外卦は坤(こん)です。

坤は地で民の意味があります。

下半分の内卦は坎(かん)です。

坎は水で、兵士の意味があります。

中国古代では多くの場合、普段は農民で、戦時に兵士となり、すべての民は兵でした。

故に、兵士の集まりの意味になり、いわゆる師団の『師』で地水師です。

なので、戦争の意味もあります。

 

六親と爻位から見てみれば、自分を表す世爻に妻財があります。

妻財は食料を表し、五行は火です。

初爻は地面の爻位であり、五行が木で妻財を生じています。

初爻は足、歩くなどの意味があり、これは携帯する食料です。

応爻は相手、敵の爻位であり、応爻の五行は金であり、世爻の火が剋します。

また、応爻は六爻にあり、辺境や国境の意味があります。

これは、兵士が携帯食料を持ち、辺境の敵を攻めるの意味になり、故に戦争です。

地水師は、戦い、軍隊、兵士、集合、出向、真似、防御、蓄積などの意味もあります。

 

この卦が出た場合は、基本的にはそんなに悪い運気ではないですが、とかく他人に対して攻撃的になりやすく、争いが起きやすくなります。

また、『師』の意味から、人々を率いるということで、責任のある立場になりやすいことを暗示しています。

戦いには大きなリスクが伴いますから、情報収集と緻密な計画が必要です。

なので、感情そのままに行動するのではなく、一歩引いて考え、良く準備してから、行動に移していくことが開運の鍵になります。

 

また、この卦は帰魂卦(きこんか)です。

内卦の天(三爻、陰爻)、地(初爻、陽爻)、外卦の天(六爻、陰爻)、地(四爻、陽爻)が同じ陰陽の組み合わせになり、帰魂卦になります。

帰という漢字がありますから、遊魂卦(ゆうこんか)と意味が逆になり、帰る、安定、保守、家に居るなどの意味になります。

 

 

※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。

 

仕事運 ★★★ 用神は官鬼

まあまあです。

世爻は妻財で五行は火で、官鬼は土で相生関係になります。

ただ、世爻が生じる関係ということは、仕事に対して、自分で働きかける、行動をしていかないと発展しない暗示になります。

また、地水師は軍隊を率いるという意味がありますので、責任のある立場になり、仕事が忙しくなりやすいです。

それに伴い、他人に頼られたりすることが多くなりやすいので、仕事に対して重圧感も増します。

しかし、自ら率先して困難な仕事を引き受ければ、モチベーションも上がり、一皮むけることが出来るかも知れません。

 

 

異性運

男性の場合 ★★★ 用神は妻財

まあまあです。

世爻に用神である妻財があるので、この時点で彼女がいるか、妻がいる暗示で異性運には有利な象になります。

しかし、官鬼が二爻と四爻に挟まれ、彼女や妻に複数の男性が現れやすい暗示です。

また、世爻が応爻を剋して、相手の事をイヤになったり、責めたりしやすくなります。

この卦は地水師ですから、対人関係は自分が相手を攻撃しやすくなるのです。

 

 

女性の場合 ★★ 用神は官鬼

あまり良くないです。

官鬼に挟まれ両手に花ですが、世爻は火で、官鬼が土なので、男性関係で消耗しやすく、悩みが出やすいです。

応爻は相手や相手の状況なども表しますから、世爻の火が応爻の金を剋して、少し不満を持ちやすいです。

火の五行は急に喜んだり、怒ったりと感情が安定しにくく、地水師は敵を攻撃する軍隊の意味ですから、彼氏や夫を含む人間関係には注意しなければなりません。

 

 

金運 ★★★★ 用神は妻財

良いです。

世爻に妻財があり、お金に縁がある象です。

妻財は火で、助けになる五行(原神)は木です。

原神の木は初爻にあり、初爻は足の爻位です。

これは歩くこと、すなわち自ら動いてお金を得る象になりますので、積極的に副業をしたり、投資をしたりしていけば、お金が増えやすい暗示です。

ただし、世爻が弱かったり、子孫寅木(原神)が弱ければ、積極策をとるのはオススメできません。

 

学業運 ★★ 勉強、資格などの用神は父母、試験は官鬼

勉強、資格運は良くないです。

父母の五行は金で、世爻の五行は火です。

そして、遠いという意味のある六爻にあり、現在目指している資格は自分にとって縁遠いということになります。

勉強もモチベーションも上がらず、どちらかというと苦手意識が強くなります。

 

試験運はまあまあですが、合格の意味のある官鬼が両隣にあり、複数の入試を受けた場合は、どの学校に行くか迷いやすい暗示です。

 

 

外出運 ★★★★ 用神は世爻

良いです。

目的地のある応爻が、金で世爻が火です。

基本的に外出運の場合、応爻が世爻を生じていたり、世爻が応爻を剋するのは良い暗示です。

応爻が世爻を生じる場合はわかりやすいと思いますが、世爻が応爻を剋して良くなるのは何故なのか?と思う人もいるかもしれません。

世爻が自分として、応爻は敵だとしましょう。

どちらが勝つか?などの勝負運(スポーツや試合)を五行易で占う場合は、世爻VS応爻となります。

勝負はどちらかが強いほうが勝ちですよね。

地水師の場合は、世爻が火で応爻が金です。

強い火が金属を溶かす象になりますので、勝負運の場合は世爻が有利になります。

外出運なので、応爻は目的地です。

別に目的地は敵では無いですが、五行易の場合はエネルギーの質として表します。

そうすれば、応爻を剋すということは、世爻が応爻を支配する、思い通りになるという意味になります。

ですが、世爻が弱ければ応爻を剋そうとしても、自分が弱いので思い通りコントロールできないということで、消耗してしまいもっと弱くなります。

 

 

創造力・アイデア運 ★★★★ 用神は子孫

良いです。

用神である子孫は初爻にあり、世爻を生じています。

初爻は足の意味がありますが、最初の爻ということで動機、思考を表します。

これは、頭の中にアイデアが浮かびやすい、創造力が豊かという暗示になります。

ただし、それは頭の中だけの話なので、具現化しなければ意味がありません。

思いついたアイデアは、どんなにくだらないことだと思ってもメモして行きましょう。

ノートなどに書くことによって具現化しやすくなります。

画家でもそうです。

最初にデッサンやスケッチを描き、構想を練り上げ、除々に作品に仕上げていくのです。

 

 

健康運 用神は世爻

世爻の五行が火で、感情が安定しにくく、官鬼は悩み、仕事の意味があり、両隣に両現(再現)していますから、仕事関係のストレスも多くなります。

初爻は足の意味があり、子孫が慰安、治療の意味があり、世爻を生じますので、足ツボやリフレクソロジーを行えば効果的でしょう。

 

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