前回では用神の選択問題を説明しました。
今回は二つの選択肢がある場合に一回の卦でどうやって用神を選択して吉凶を判断していくか?を説明していきたいと思います。
通常、選択肢が二つ以上ある場合、五行易では一回づつ分けて占ったほうが良いです。
例えば、恋愛占いで気になる男性が二人いる場合に、どちらかを選択する時には、各男性ごと一回づつ占って、出た卦を見比べて吉凶を判断していきます。
何故なら、六親(官鬼・父母など)が卦に表れる数に限界があるからです。
なので、基本的に三つ以上の選択肢を同時に占うことは、卦の構造上ムリだと思って下さい。
ところで、私は花粉症です。
その為、漢方の『小青竜湯』を飲んでいることは、以前の記事で書きました。
今年の花粉の飛散量は凄くて、『小青竜湯』の効果があまり無かったので、『タウロミン』という漢方と西洋薬のハイブリッドの薬も使ってみようと思いました。
『タウロミン』は蕁麻疹が出た時に使っていますが、鼻炎・アレルギーにも効くので、併用して見ました。
そうしたら、『タウロミン』も結構効いたので、『小青竜湯』があまり効かない時に飲んだりしていました。
ある日の朝、薬を飲もうとした時に『小青竜湯』を飲もうか『タウロミン』を飲もうかと迷ってしまったのです。
そんなことで、朝から悩むのもめんどくさいので、とりあえず五行易で占って見ました。
それが、この卦です↓
しかし、ここでは重要な問題が出てきます。
『二つの薬をどうやって卦の中から判断するか?』という問題です。
薬が効くかどうかの用神は世爻です。
世爻が自分の身体を表し、世爻が強ければ薬が効果的だと判断します。
上記の卦では、世爻は酉金で月は辰土です。
辰土は世爻を生じて、世爻を強くて良いです。
忌神である官鬼巳火が発動して、世爻を剋します。
五行は火であり、変爻が卯木に変わり、植物(卯木)が原因で炎症(火)を起こすということです。
六爻の官鬼巳火も炎症の意味のある朱雀があり、その情報を強くします。
しかし、世爻の原神である父母未土が初爻に発動しています。
そうすれば、火が直接金を剋せなくなります。
つまり、火→土→金という五行の流れになり、最終的に世爻の酉金が強くなり吉になります。
ちなみに世爻の空亡は、どっちの薬を飲もうか迷っていることを表します(笑)
また、子孫は薬・医療の意味があるので、子孫が世爻を剋したりする場合には、薬が合わないということになり、副作用が表れたり、逆に体調が悪化したりします。
これで、薬が花粉症に効果的なことは分かりましたが、問題は『どっちがより花粉症効くか?』ということです。
薬自体を意味する子孫は初爻に伏神で隠れて、卦に一つしか現れていません。
なので、ここでは判断できません。
世爻の原神は父母未土です。
原神は自分を助けてくれる五行です。
そうすれば、わざわざ薬が効くかどうかを問うているので、これが薬の意味になります。
何故かといえば、自分を助けてくれるもの→薬・医者・病院などと解釈できるからですね。
また、父母未土は妻財卯木の墓です。
これは未土は木の性質持っていることを表します。
木は植物であり、漢方も植物系の原料が多いです。
未土自体に医薬の意味もあります。
これで今回の卦では、父母が薬の意味持っているのが分かりました。
ここから、『タウロミン』か『小青竜湯』を判断していきます。
父母未土は再現して、初爻と五爻があります。
五爻の父母未土に六獣である青竜があります。
勘の良い人なら分かったと思いますが、そうです。
これが、『小青竜湯』を表します。
まんまですけどね・・(汗)
五爻の父母未土が『小青竜湯』となれば、初爻の父母未土は『タウロミン』です。
初爻は初め爻位であり、時間経過で表せば『小青竜湯』より『タウロミン』のほうが先に知って飲み始めました。
また、勾陳は古いという意味がありますから、そこから推察すれば、昔から飲んでいる薬ということになります。
では、どっち飲めば効果的なのでしょう。
五爻の『小青竜湯』は静爻です。
初爻の『タウロミン』は動爻です。
そうすれば、世爻をより強くするのはどちらでしょうか?
もちろん、動爻である『タウロミン』の方です。
以上の結果から、私は朝から『タウロミン』を飲み、無事に花粉症状がおさまったのです。
何とかエッセンスとミラクルヘキサを注文してみました。今後とも役に立つブログをよろしくお願いいたします。
あっくんさん、コメントありがとうございます。
管理人の大黒天です。
リビングライトエッセンス、ミラクルヘキサが効果的だといいですね。