前回は『難卦四天王』最強の卦である坎為水でした・・(怖)
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今回は、そんなに怖くない
水沢節(すいたくせつ)
になります。
上半分の外卦は坎(かん)です。
水で、円形の意味があります。
下半分の内卦は兌(だ)です。
兌は沢であり、水が溜まるところであり、器が欠けていることを表します。
『欠けている=穴があいている』
節(せつ)は節(ふし)の意味があり、節のある入れ物が想像できます。
節のある水の容器となると、竹になります。
竹の中は円形の空洞であり、坎の円形の窪みを意味して、互いの特徴が一致します。
そうすれば、互いに欲することになり、信頼の意味を持つのです。
また、水を入れすぎれば、器から溢れてしまいます。
なので、節制、節約の節なのです。
爻位や六親の組み合わせから見れば、自分を表す世爻は初爻にあります。
初爻は一番下であり、妻財は財を表します。
応爻は相手、他所を意味して、世爻と相合しています。
相合は『積み重なること』を意味して、少しづつ財が溜まっていく様子なのです。
平たくいえば貯金であり、節約を意味するのです。
世爻には妻財であり、応爻が相合します。
相合は『持っていく』という意味もありますから、
これは、他人に財を奪われる暗示であり、うまい話があっても乗ってはダメです。
故に自制心が必要なときでもあります。
タロットカードの『節制』を思い浮かべてもらえればわかりやすいかもしれません。
そういうことで、節約、節制、止まる、溜まる、守る、禁止、ほどほどで止めるなどの意味があります。
この卦は六合卦で、初爻と三爻、二爻と四爻、三爻と六爻の十二支同士が相合関係になります。
ですから、六合卦の卦象として、引っ張りあう、惹かれあう、結合、仲良し、安定、長続き、腐れ縁などの意味があります。
※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。
仕事運 ★★★ 用神は官鬼
そこそこです。
官鬼戌土は五爻にあるので、爻位の強さから言えば強いです。
また、五爻の官鬼は上司を意味します。
戌土は火の墓(十二運)であり、これはj強い上司があなたを管理している象なのです。
世爻は一番低い爻位で、会社内で重要視されていません。
世爻の火が官鬼を生じて、出世したいと思っていますが、なかなか適わない暗示になります。
異性運
男性の場合 ★★★★ 用神は妻財
良いです。
世爻に女性の意味のある妻財があり、初爻は思いの爻位であり、相手のことを本気で愛しています。
この卦は六合卦であり、仲良し、安定で、異性運を占えば、基本的には吉です。
しかし、他人の意味のある応爻と世爻が相合しています。
もし、あなたが節度を持って相手に接しなければ、他人に彼女、妻を奪われる可能性があります。
女性の場合 ★★★ 用神は官鬼
そこそこです。
官鬼の五行は土で、世爻は火であり、自分が相手を生じる関係です。
これは、あなたが相手を好きになる暗示です。
応爻の父母は婚姻届の意味があり、五行は金です。
世爻は巳火で、剋しながら相合することで、あなたは熱烈に結婚したいと思っているでしょう。
しかし、官鬼が二つあり、家の爻位である二爻に子孫があります。
子孫は木で、官鬼を剋します。
これは、男性が家に寄り付かない象です。
例え結婚したとしても、初婚は失敗しやすいことになります。
金運 ★★★ 用神は妻財
まあまあです。
世爻にお金の意味がある妻財があり、良い組み合わせです。
しかし、初爻は一番下の爻位ですから、金額が少ないという意味になります。
応爻の申金が世爻と相合して、他人にお金が渡りやすい暗示ですから、うまい話には乗らないことです。
水澤節の節制という意味から、今の時期は投資などは控えて、地道にお金を貯めていくのが良いです。
学業運 ★★ 勉強、資格などの用神は父母、試験は官鬼
世爻の火が父母の金を剋して、基本的には良くないです。
が、この組み合わせは微妙です。
世爻の巳火が父母申金の長生(十二運)だからです。
- 巳火が父母申金と相合→吉
- 長生で強める→吉
- 金を剋して弱める→凶
- 巳と申(恃勢の刑→いわゆる三刑)→凶
ということで、吉凶が入り混じった矛盾した組み合わせになります。
相合と長生で、勉強、資格に対してやる気がある、非常に気に入っている、資格がほしいなどの意味になります。
しかし、相剋、恃勢の刑(自滅、失敗)で、満足できない、やりすぎてダメになりやすいことを意味します。
これらの意味をあわせると、熱心にやるが結果は思ったほどではないことを暗示しています。
試験運はそこそこです。
世爻が火で、合格の意味のある官鬼が土であり、非常に努力しないと合格出来ない暗示です。
五爻に官鬼戌土がありますが、世爻のある初爻と非常に距離が遠いです。
また、戌土は火の墓であり、世爻を入墓させて弱くします。
三爻にも官鬼があり、少しレベルを下げれば合格する可能性が高まります。
外出運 ★★★ 用神は世爻
まあまあです。
世爻は目的地である応爻を相合して、出かけたいことを意味します。
世爻は火で、応爻を剋する関係であり、応爻より世爻が強くなりやすいので、大きな問題はないです。
水澤節は六合卦になり、安定の意味があるので、動爻がなければ穏やかな外出になるでしょう。
世爻のみ動爻になれば吉です。
創造力・アイデア運 ★★★★ 用神は子孫
まあまあ良いです。
世爻は初爻にあり、身近の意味になります。
二爻は家の爻位で、用神である子孫卯木があります。
ということは、アイデアのヒントや創造力をかきたてるものは、身近にあるということです。
外側や他人に求めるのを止めて、自分の身近なことに注目すれば、必ずヒントはあります。
要するに『灯台もと暗し』なのです。
健康運 用神は世爻
世爻の五行は火です。
応爻の父母申金は、十二運で言えば『病』です。
病は病気であり、金は骨や肺です。
よって、四爻が動爻になれば、これらの病気にかかりやすくなります。
また、五爻は胸の爻位であり、戌土は官鬼でこれも病気の意味になり、火の墓は心臓を意味しますので、心臓、血管系の病気にも注意です。
この卦は六合卦で、初爻と三爻、二爻と四爻、三爻と六爻の十二支同士が相合関係になります。
相合は引っ張りあう関係なので、病気になればくっつく、離れない、安定の意味になります。
なので、かかったばかりの病気であれば、自分にそのまま居着いてしまうということで、治りずらくなってしまうのです。
反対に長い病気であれば、すでに自分には居着いてしまっているので、病状が安定して治癒に向かう暗示になります。