五行易的 ”沢地萃” の見方(64卦シリーズ⑪)

前回は「見た目が悪いけど、付き合ってみれば良い人だった」的な趣のある沢水困(たくすいこん)でしたね。

 

今回は

 

沢地萃(たくちすい)

 

 

になります。

まず、上半分の八卦と下半分の八卦との組み合わせの象を見てみましょう。

外卦(上半分)は兌の八卦があり、兌には沢の意味があります。

沢には当然水が流れていますので、下に向かう性質です。

また、兌には口に意味があると、兌為沢の記事では説明しました。

 

内卦(下半分)は坤(こん)ですが、これは大地、地面を表します。

意味を合わせると地面に開いた口、すなわち穴、凹ということで、沢から流れ出た水が地面に集まることを意味します。

萃(すい)自体にはあつまる、あつまるの意味がありますから、萃は聚(じゅ)のことで、多くのものを一所に集めることを表します。

 

初爻(一番下)六爻(一番上)は、父母未土であり、六爻は天の意味で、初爻は地の意味で、父母自体も天地の意味があり、六爻の父母未土が天を表し、初爻の父母未土が地を表します。

六爻の父母未土の下の五爻の五行は金で、これは土は金を生むで相生関係になります。

五爻の兄弟酉金の下の四爻の五行は水で、これも金は水を生むで相生関係になります。

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要するに、六爻(土)→五爻(金)→四爻(水)→三爻(木)→二爻(火)→初爻(土)すべてが相生関係になるのです。

六爻(天)は父母未土で初爻(地)は父母未土で、結果的に天の父母が地の父母に変わりました。

世爻は二爻にあり、これは内卦で三つの爻で分けると、上から天人地となり、人の爻位になります。

これは一旦離れた天(時間)地(空間)が、二爻(世爻)を通して初めて天地が合い融合するということです。

世爻(自分)は卦の中心点であり、天地(時空)の万物は様々な過程(生成、消滅)を経てから、自分の元に現象として具現化するのです。

そして、これらの万物が自分を通過して再び一つに集まることであり、これが聚の意味につながるのです。

 

全64卦の中で、このような特殊な組み合わせはこれだけ、という スペシャルな卦 になります。

そんなわけで、この卦は周りに様々な現象や人が集まってくる意味になりますが、自分が物事の中心になってしまい、良いものも悪いもの(汗)も集まってくる ので、場合によっては、ウザいことこの上ない卦になります。

なので、「様々なものは自分に集まり、そして通過していく」という認識を持って事にあたるべきです。

要するに、いちいち感情的に反応するのではなく、スルースキルを身につけろ ということです。

 

 

※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。

 

仕事運 ★★★★ 用神は官鬼

世爻(自分)のところに官鬼がありますから、気に入った仕事、自分で仕事を掌握している意味になり、原神の妻財卯木が隣にあるので、有利な組み合わせになります。

よって、仕事運には良い卦になります。

しかし、上記の説明でいった通り、様々な事象が自分に集まってきますから、業務が増える暗示です。

また、四爻の子孫亥水が一つだけ動爻になれば、一転凶となります。

また、五爻は上司、社長の爻位であり、世爻の五行は火、五爻は金ということで相剋関係になり、社長や上司とソリが合わない意味になりますが、金の長生である巳の十二支が世爻にあるので、そこまで悪い関係にはなりません。

異性運

男性の場合 ★★★★★ 用神は妻財

女性の意味のある妻財が、世爻の隣の三爻にあり、五行が木で世爻を生じて良い組み合わせです。

三爻はベッドや寝室の爻位で、卯木は火の沐浴であり、沐浴するには服を脱ぐので、裸の意味になり、これらの意味を合わせれば、ベッドを共にするという深い仲になることになります。

 

女性の場合 ★★★★ 用神は官鬼

世爻に男性の意味のある官鬼があり、二爻は家の爻位なので、一緒に住むくらい親密な仲になるという暗示です。

また、世爻は自分自身のことを表しますから、そこにわざわざ官鬼が入るということは、自分好みの男性とか気になってしょうがないということを表します。

なので、基本的には良い卦になりますが、四爻の子孫亥水が一つだけ動爻になれば、一転凶となります。

 

金運 ★★★★ 用神は妻財

お金の意味のある妻財卯木が世爻の隣である三爻にきています。

妻財卯木は家の意味のある二爻の火を生じて相生関係になり有利で、澤地萃が集まるという意味がありますから、家にお金が集まってくる意味になり、なかなか金運は良いです。

ただ相生関係はお金が急に入るのではなく、除々に入ってくる暗示です。

反対に相剋関係の場合は、ドカッとお金が入る暗示となります。

 

学業運 ★★★ 勉強、資格などの用神は父母、試験は官鬼

学習、資格運などは、世爻に官鬼があり、これは父母の原神になるので、モチベーションという意味では良いですが、世爻が官鬼を生じないと学習が進まないのですから、努力が必要な時です。

試験運は良い暗示です。

合格の意味のある官鬼が世爻にあるわけですから、合格が手元に来るということになります。

応爻は競争相手ですが、世爻の五行が火で、応爻が金で、火が金を剋する(打ち勝つ)ことで世爻が立場的に強くなるということですから、有利な立場になります。

しかし、世爻が弱くて、応爻が強いと、相手は強い爻位である五爻にあり、仕事運のところで書きましたが、巳火は金の長生になり(火は金を鍛える)、結果的に相手に塩を送る結果になります。

また、四爻の子孫亥水が一つだけ動爻になれば、一転凶となります。

 

外出運 ★★★★ 用神は世爻

世爻が強ければこそですが、基本的には問題はないでしょう。

これは世爻(自分)が応爻(目的地)を剋するので、この場合は自分の思い通りになりやすい暗示です。

なぜかと言うと、剋はコントロールの意味があるからです。

澤地萃の意味が人が集まることですから、賑やかな場所に行くのでしたら吉です。

ですが、四爻の子孫亥水が一つだけ動爻になれば、一転凶となります。

 

創造力・アイデア運 ★ 用神は子孫

悪いです。

創造力・アイデアの意味のある子孫亥水と世爻の官鬼巳火が相冲関係になり、不利な組み合わせになります。

相冲関係だけならいいですが、子孫の五行は水で、世爻の火を剋して弱めて非常に関係が悪いです。

が、これは澤地萃であり、『萃』は良い事象も悪い事象もすべてが自分を通過して行くという意味があります。

例え現在の状態が悪くても、それは時期が来れば過ぎ去ります。

あたふたせずに清濁併せ呑む心構えで泰然として待ちましょう。

 

健康運 用神は世爻

世爻が弱ければ、病気の意味のあるが官鬼があり、これは病気が手元にあるということになります。

澤地萃自体の意味が集まるの意味ですから、病気が集まってきやすい暗示です。

また、官鬼は悩みの意味もありますから、悩みが多い状態も表します。

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