五行易的 ”天水訟” の見方(64卦シリーズ-23)

前回は、フーテンの寅さんみたいに、心に豊かなものを持って自由な旅することと、お金持ちがお金を使いはたすような自由な旅も、結局は同じじゃないかと思わせる風水渙でした。

 

今回は

天水訟(てんすいしょう)

 

 

です。

 

 

卦を見てみれば、上半分の外卦は乾(けん)です。

乾は頭であり、思考を司り、陽すなわち上昇するの性質があります。

下半分の内卦は坎(かん)です。

これは水であり、知恵の意味で、陽すなわち潤下する性質があります。

この卦は陽と陽であり、本来ならばさらに上昇して発展する可能性があります。

しかし、坎の性質は水であり、水は下に流れる性質があります。

そうすれば、二つの陽が上と下は別れて、思考と知恵がうまく統合しない意味になります。

これは、乾と坎が仲違いすることであり、互いに意見が違うこと、すなわち訴(しょう)、訴訟になります。

 

爻位、六親の構造から見れば、世爻に兄弟があり、これは争いの意味です。

五爻は五官の爻位で、金(音の意味がある)があるならば、口から音を出すことです。

世爻の兄弟午火が、五爻の妻財申金を剋します。

これは、他人の声をさえぎり、自分の意見を主張して、他人と論争することになります。

また、災い、悩みの意味のある官鬼が三爻の兄弟に伏神として隠れています。

伏神は内に秘めたという意味があります。

兄弟は自分と同じ立場のことですから、相手と論争することによって、相手の心に復讐心をもたらし、結果的に官鬼亥水が世爻の火を剋すことで不利になることです。

ということで、この卦は訴訟、論争、口論、騒がしい、喧嘩などの意味があるのです。

 

この卦が出たら、何かと自分の意見を主張しやすい時期です。

世爻に兄弟の意味は、エゴ(自我)です。

なので、自分のエゴはなるべく抑えて、他人との調和を図るべきです。

応爻は相手、他人の意味で、地支に寅木があり、これは五行で言えば、木生火の関係であり、自分を助けてくれるのです。

初爻にあるのは自分がへりくだる、頭をたれる意味であり、他人の意見との調和を図るのが、開運の鍵です。

 

また、この卦は遊魂卦(ゆうこんか)です。

卦を見ると、二爻と五爻は天人地で分けると、内卦の人の爻位、外卦の人の爻位となります。

共に陰爻で、これは家(二爻)にいる人が、道(五爻)にふらふらと遊びに出かけていくことを表します。

なので、遊魂卦は別れる、出かける、不安、さまようなどの意味があります。

 

※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。

 

仕事運 ★ 用神は官鬼

良くないです。

世爻に兄弟があり、その上火の五行があります。

これは腹が立ちやすくなることです。

上記で述べたように、他人をさえぎってまで、自分の意見を押し通そうとしないことです。

応爻は世爻の原神でもあるので、謙虚に他人の言葉に耳を傾ければ、官鬼亥水の剋を解いてくれるでしょう。

 

異性運

男性の場合  用神は妻財

良くないです。

世爻の五行は火です。

これは妻財申金を剋する五行であるので、何かと相手に腹を立てやすいことになります。

天水訟の卦は、何かと争いが生まれやすいので、衝動的に言葉を発しないことです。

 

女性の場合 ★ 用神は官鬼

良くないです。

三爻に官鬼が伏神で隠れています。

三爻は寝室、ベッドの意味があり、飛神の兄弟は自分と同じ五行です。

これはライバルを表して、相手が浮気をしてしまいやすい暗示です。

また、官鬼の五行が水で、世爻が火で、水剋火ということになり相性も悪いです。

相手が世爻を剋する関係ですから、相手から責められたり、態度が冷たくなったり、距離が離れたりする暗示ですから、相手を尊重するように心がけるべきです。

 

金運 ★★ 用神は妻財

世爻が妻財を剋するので、あまり良くないです。

卦中に浪費、損の意味のある兄弟が再現しているので、浪費、損の意味は必然的に強くなります。

が、五爻に妻財があるのが唯一の救いです。

五爻は実力者や社会的なステータスが高い人物を表し、あなたがエゴを抑えて、相手を尊重する言葉を発するならば、その行為に答えてくれるでしょう。

もし、五爻のみ動爻になるならば、金運には良いことです。

 

学業運 ★★ 勉強、資格などの用神は父母、試験は官鬼

勉強、資格は悪くないです。

父母寅木が世爻を生じる(木生火)の関係だからです。

父母がある初爻は基礎的な、入門などの意味があり、新しく学び始めたり、基礎的な学習なら良い結果が出やすいです。

しかし、これは短期的な学習に限ったことで、長期的な学習になってしまうと不利になります。

試験運は良くないです。

三爻に隠れた官鬼亥水が世爻の火を剋します。

また、官鬼亥水は応爻の父母寅木と相合関係であり、相合は引っ張る意味があり、応爻は競争相手の意味です。

これは、相手が合格を引っ張って持っていくことで、試験には不利なことになります。

 

外出運 ★★★★ 用神は世爻

世爻に強さによりますが、応爻は目的地で、木の五行が世爻の火を生じて良いです。

が、世爻に兄弟があり、お金の意味のある妻財を剋してしまいますから、出費に注意です。

デートの占いであれば良くないです。

天水訟には、もともと口論の意味を内包していますし、女性とのデートであれば世爻が妻財を剋してしまうし、男性とのデートであれば官鬼が世爻を剋してしまうことで、口げんかや仲違いが生まれやすいからです。

 

創造力・アイデア運 ★★

世爻に争いの意味のある兄弟があり、今のあなたはイライラしやすくて、他人との軋轢も多いことでしょう。

ですが、子孫の五行は土で、世爻の五行は火であり、怒りが強ければ強いほど創造性が増します。

ただし、条件があります。

その怒りの炎を他人に向かって発散させるのではなく、創造するほうに発散できれば、何か新しいものが生み出せるかもしれません。

 

健康運 用神は世爻

世爻の強さ次第ですが、病気の意味のある官鬼亥水が、世爻を暗中に剋しています。

三爻は腰、ベッドの意味になり、亥水は腎臓の意味です。

なので、腰痛、腎臓関係、睡眠関係が悪くなりやすいです。

 

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