五行易的 ”雷沢帰妹” の見方(64卦シリーズ⑯)

前回は、いくら上司がひどいからって、半沢直樹ばりに楯突かないように戒めてくれる雷山小過でした。

今回は、いよいよ兌宮に属する最後の卦である

 

 

雷沢帰妹(らいたくきまい)

 

 

です。

 

上半分の外卦は震(しん)で、これは長男を意味します。

下半分の内卦は沢で、これは少女の意味です。

全体で見れば、少女が内にあり、外に長男があるということは、相手の長男の家に嫁に行ったことです。

外卦と内卦の意味を合わせれば長(男)、少(女)で、上が陽で下が陰で陰陽が釣り合わなく、嫁ぎ先でうまくいきません。

少女は内卦で陰であり下降で、外卦は外卦で震で陽であり上昇で、陰陽が交わらず先には行けないのです。

これは再び戻ってくる意味であり、相手の長男の家に居たくなくて実家に帰ることを表します。

すなわち、長男(嫁ぎ先)から再び長男(実家)の元に返ってくるという意味です。

そうすると、帰妹は帰って来た妹と解釈できます。

 

六親と爻位から見ると、自分を表す世爻と相手を表す応爻が両方とも土の五行です。

これは同じ五行であることから、自分と同じ立場の五行、すなわち兄弟の意味があります。

世爻の十二支は丑土であり、応爻は戌土です。

十二支の順番でいえば、丑土が先で戌土が後になります。

戌土は陰爻なので女性であり、後で生まれたので、丑土の妹ということです。

 

妻財卯木と応爻(嫁ぎ先)の戌土が相合して、財産を相手に返す(持って行かれる)という意味になります。

これは、妹の嫁ぎ先である相手の家の持っていった財産が戻ってこないことを表します。

また、官鬼(官職)が応爻(相手)の戌土の墓に入るということは、仮に相手が有力者であり、それによって良い官職を得たならば、妹が帰ってくることにより失ってしまうということを表します。

こういうことから、帰ってきた妹という象徴的な意味になるのです。

よって、雷沢帰妹は帰る、贈る、失うなどの意味を含んでいます。

 

 

また、この卦は帰魂卦(きこんか)です。

内卦の天(三爻、陰爻)、地(初爻、陽爻)、外卦の天(六爻、陰爻)、地(四爻、陽爻)が同じ陰陽の組み合わせになり、帰魂卦になります。

帰という漢字がありますから、遊魂卦(ゆうこんか)と意味が逆になり、帰る、安定、保守、家に居るなどの意味になります。

 

 

※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。

 

仕事運 ★★★★ 用神は官鬼

仕事運は悪くないです。

官鬼の五行が火であり、世爻の土を生じて相生関係になるからです。

また、官鬼は卦中に二つあり再現して官鬼が強くなります。

ですが、応爻の父母戌土が発動すると良くありません。

なぜかといえば、世爻の五行と応爻の五行が同じで、ここでは同僚(ライバル)などの意味があります。

戌土が官鬼を墓に入れて、ライバルが官職や有利なポジションを奪う暗示になるからです。

 

異性運

男性の場合 ★★ 用神は妻財

妻財が二爻にあり、家に女性が入ることで良さそうですが、男性の意味のある官鬼が二つあり再現しています。

これは、女性の男性関係の多さを表すことであまり良くないです。

世爻は土で妻財は木で相剋関係になり、相性が悪いことが多いです。

六爻(一番上)が一つだけ動爻になれば、他人に女性を奪われるか、女性の親族関係があなたとの結婚や付き合うことに反対する暗示になります。

また、二爻が一つだけ発動すれば、あなたのもとから女性が去っていく意味になり凶です。

 

女性の場合 ★★★★ 用神は官鬼

官鬼の火が世爻の土を生じて相生関係で相性が良いでしょう。

しかし、官鬼が再現して、他の男性に興味を持ちやすくなったり、誘われやすくなります。

男性の場合と同じで、六爻の応爻が一つだけ発動すれば、官鬼が戌土の墓に入る形になり、他人が彼や夫を連れていく意味になり凶です。

 

金運 ★★ 用神は妻財

二爻は家の爻位であり、お金の意味のある妻財卯木があり、これは家にお金があることを示しています。

しかし応爻(相手)の戌土と相合して、多くのお金が他人のところに流れるか、あるいは自分のお金を他人にあげてしまうことを表します。

なので、この卦が出たときは他人への出費は気をつけるべきです。

二爻と六爻が独発(一つだけ発動)になるのをもっとも嫌います。

 

学業運 ★★★★ 勉強、資格などの用神は父母、試験は官鬼

これは良い組み合わせです。

世爻(自分)に勉学、資格の意味のある父母があり、それはもう手元にあるということで良い結果が得られやすいです。

試験運ですが、官鬼は火で卦中に二つあり強くなりやすく、火は世爻の土を生じて合格しやすいです。

が、六爻の戌土が独発してしまうと、一転凶になります。

なぜかというと、応爻は他人、競争相手の意味を持ち、発動すれば官鬼を墓に入れて、合格は応爻のものになるからです。

 

外出運 ★★★ 用神は世爻

世爻に乗り物の意味のある父母があり、目的地である応爻にも父母があり、これは車、電車、飛行機などを使って出かける暗示です。

また、六爻は遠方の意味があり、遠くへ出かける可能性が高くなります。

原神である官鬼午火、官鬼巳火が動爻になれば、世爻が強くなり吉になりますが、官鬼巳火のみが発動すると、注意が必要です。

この場合は特殊で世爻が弱ければ吉で、世爻が強ければ凶になります。

 

創造力・アイデア運 ★ 用神は子孫

悪いです。

用神の子孫は四爻に隠れて、四爻が外卦であり、外の意味です。

まるで、アイデアをどこかに忘れてきた象であり、世爻の五行は土で、子孫は水で相剋関係であり、うまく創造性を発揮できません。

 

 

健康運 用神は世爻

世爻の強さ次第ですが、世爻が三爻で胃の爻位であり、土も胃の意味があり、胃病に注意です。

また、六爻が独発すれば、原神である官鬼午火を墓に入れてしまいますから、心臓、血液関係の病気に注意です。

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