五行易的 ”艮為山” の見方(64卦シリーズ-49)

前回の地水師は軍団、師団の意味がありますが、その意味を深く理解するには、大人気の漫画の『キングダム』がオススメです。

どれだけ多人数を率いて、強大な敵を倒すことが大変かわかりますよ。

でも、秦王朝の歴史を見てもらえばわかりますが、本当に大変なのは敵を倒したあとの膨大なエネルギーをどう転化して、維持していくかどうかですけどね・・

 

今回は艮宮グループ最初の卦である

 

 

艮為山(ごんいざん)

 

 

 

です。

下半分の内卦、上半分の外卦ともに艮(ごん)です。

艮は山の意味で、目の前に山があれば、止まらざるを得ませんから、止まるという意味があります。

それが、二つ重ねれば大きな山を表し、一つあっても止まる意味なのに、艮為山は二つあり重なっています。

故に、この卦は不動、停止、終わりの意味があります。

 

六親や爻位から見れば、自分を表す世爻は六爻にあります。

六爻は最後の爻位ということで、引退、退職の意味があります。

官鬼は有名、事業、仕事です。

これは事業、仕事が頭打ちになり、これ以上発展できない象なのです。

応爻は他人、他所の爻位であり、子孫申金があり、世爻の寅木を剋して、相冲関係です。

これも、良くない組み合わせで、追い出される、疎外、アウトサイダーなどの意味があります。

 

でも、アウトサイダーになったとしても、いいじゃないですか。

自分自身に美学があり、コツコツ積み重ねて貫けば、シュヴァルの理想宮みたいな崇高さに転化出来るでしょう。

 

基本的には、艮為山はあんまり良い意味がありません。

何にせよ、これ以上先に行けずに止まってしまうことを表します。

艮為山の占例で有名なのは、高島 嘉右衛門が占った伊藤博文のエピソードですね。

「横浜」をつくった男―易聖・高島嘉右衛門の生涯 (光文社文庫)

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※この本に詳しく載ってます。著者の高木彬光は自身でも易を嗜んでおり、その上ミステリー作家なので、周易の描写も素晴らしく、ぐいぐいと物語に引き込まれます。

これは、悲劇的結末の例ですが、占う内容によっては結果が変わってきますので、杓子定規に判断するのも良くありません。

なぜ、艮為山が出たのかをキッチリ考える必要があります。

 

また、この卦はいわゆる六冲卦(八純卦)ということで、不安定、闘争、不和、離れるなどの意味があります。

※初爻と四爻、二爻と五爻、三爻と六爻の地支同士が相冲関係になるのを六冲卦といいます。

 

 

※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。

 

仕事運 ★★★ 用神は官鬼

吉凶相反です。

良いところを言えば、世爻に用神である官鬼があります。

これまでにも説明しましたが、五行易では世爻(自分)に用神があるのは良いことです。

この場合は官鬼がありますので、自分がその仕事を掌握(ある程度思い通りに出来る)しているという意味になるからです。

五爻は尊位であり、官職を持つ人、上司の意味になり、官鬼の原神(水生木)である妻財があります。

これは、上司からの助けを受けやすい、気に入られている意味になります。

悪いところを言えば、世爻は六爻にあります。

六爻は時間軸でいうと、最後の爻位です。

これは、上記でも説明しましたが、自分があまり重要視されていない、閑職にある、仕事をやめたいと思っている、などです。

また、応爻は子孫申金であり、世爻を剋して冲します。

応爻は相手ですから、他人から責められやすい、仲が悪いとなります。

よって、職場の人間関係は微妙になりやすいのです。

 

 

異性運

男性の場合 ★★★ 用神は妻財

まあまあです。

用神は妻財ですが、五行が水で世爻の木を生じています。

五爻は一番強い爻位であり、これは相手を非常に気に入っている、尽くしてくれるなどの意味になります。

が、この卦は六冲卦です。

応爻も相手のことであり、申と寅の相冲関係であり、共に十二支は陽です。

また、陽爻でもあります。

これは、磁石が同じ極であれば、反発しあうことと同じであり、相手との関係も安定しない暗示になります。

 

女性の場合 ★★★ 用神は官鬼

まあまあです。

世爻に官鬼があり、原神である妻財が隣にあり良い組み合わせです。

これは相性が良いことを表しますか、卦の構造から見れば、応爻と相冲、相剋関係になり、不和が出やすくなります。

異性運の場合、六冲卦が出ると、現在の関係は不安定なことを暗示します。

特に、艮為山の場合、内卦が動爻になれば悪い方に傾きやすく、気分が悪くなるような出来事がおきやすくなります。

艮為山自体に『止まる』という意味がありますので、発展性が無く、倦怠期なども表しやすいです。

 

 

金運 ★★★★ 用神は妻財

良いです。

五爻は大きい、多いの意味があり、お金の意味のあり妻財があります。

また、五行は水で、世爻が木で相生関係になり、隣の爻位にあり良い組み合わせです。

応爻は金の五行で、五爻の妻財子水を生じます。

これは、他人や他所でお金が手に入りやすい暗示です。

 

 

学業運 ★★★ 勉強、資格などの用神は父母、試験は官鬼

勉強、資格運はまあまあです。

用神の父母午火が二爻にあり、二爻は室内で、艮為山の意味から、室内で不動ということになり、家にこもって勉学にいそしむ象になります。

が、世爻が六爻で、父母が二爻で爻位の距離が遠くて、六冲卦は不安定、落ち着かないの意味がありますから、集中力やモチベーションが切れやすい暗示になります。

 

試験運は良いです。

世爻に合格の意味のある官鬼があるからです。

しかし、六爻は終わり、最後などの意味があり、あまり良い爻位ではありません。

この矛盾した意味をどう解釈するのかというと、志望校がいくつかある場合は、第一希望には入りにくいということになります。

一校に絞って占えば、官鬼が強ければ合格の可能性が高まります。

 

 

外出運 ★ 用神は世爻

悪いです。

世爻が六爻にあり、六爻は遠方、出かけるの意味がありますから、一見良さそうですが、外出運の場合は世爻と応爻の関係を見なければいけません。

応爻は目的地、他所の意味があり、この場合は世爻を剋する五行である金があり、同時に申と寅の相冲でもあります。

これは確実に外出先から不利なエネルギーの影響を受けます。

六冲卦にも不安定、迷うなどの意味がありますから、あまり良い外出とはいえません。

 

 

創造力・アイデア運 ★ 用神は子孫

悪いです。

上記の説明で、シュヴァルの理想宮を引き合いに出しといて、「何で創造力・アイデア運がねーんだよ」と思われるかも知れませんが、仕方がありません。

シュヴァルが理想宮を作るキッカケになったのは、郵便配達中に奇妙な形の石につまづいたからです。

この卦では、子孫申金は、世爻を剋して相冲関係であり、もっとも良くない十二支の関係になります。

しかし、一見短期的にはネガティブな事象に見えても、長期的な視野で見ればポジティブな事象になるかもしれません。

 

 

健康運 用神は世爻

世爻が六爻にあります。

六爻は頭の意味がありますから、世爻が弱ければ頭痛が出やすくなります。

また、三爻は寝室の爻位です。

相冲関係は離れるなどの意味がありますから、ベッドに落ち着けないという意味になり、よく眠れないなどの意味にもなります。

 

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