シューベルトの命式を読む

前回の命式はモーツァルトでしたが、次はシューベルトの命式を見ていきたいと思います。まあシューベルトも大好きな作曲家の一人です。往年の名指揮者フルトヴェングラーやヴァント、現役のミンコフスキなどが素晴らしいですが、特にお気に入りなのがアーノンクール&ベルリンフィルのシューベルト全集ですね。

 

1797年1月31日13:30生まれ

これを見てもらうとわかりますが、前回のモーツァルトの命式と組み合わせが非常に似ています。夭折の天才っていうのは、つくづく五行が偏ってますね。モーツァルトも日干乙で土が多く財多身弱でした。シューベルトも日干乙で財が三つで財多身弱で、不安定な生活で金銭面には苦労が多かったようです。

日干の隣に癸があり、乙を生じて生きた草花になります。年に辰、月に丑があって水気を含んだ土です。よってモーツァルトと同じで丙が食傷(表現)で追求する五行になります。しかし、日支にも巳があり自分を弱くする五行で消耗してしまいます。

丙は辰丑辛に囲まれ周りに火を助ける五行が無く孤立しています。よって、これが芸術活動のキーとなるものです。大運を見ると生まれた頃から、木が延々と回ってきて日干を強くすると同時に、丙を生じて強くします。また印である水も同時に周り、学習に有利な五行が巡っていますので、先生にも恵まれたのでしょう。

乙は草花やツタの意味があるので、大木の甲があれば藤羅繋甲(とうらけいこう)と言って、大きく高く育ちます。21歳から30歳までは甲が巡り丙を生じて発展期です。実際、この時期に様々な歌曲や名曲を創作しています。

31歳からは乙巳の大運です。乙は甲より木を強くする力が弱いです。また、巳は食傷で日干を弱め体調を崩しやすくなります。実際、31歳の時に体調を崩しそのまま亡くなってしまいました。当時は医療があまり発達して無いですから、現在では治療可能の病気でも当時は治療は難しかったのかも知れません。

 

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