今回は五行易の吉凶を左右する重要な要素である『五行』について説明していきたい思います。
五行とは天(陽)と地(陰)から派生した五種類の作用および法則の事です。
もしくは、宇宙を構成する目に見えない五つの運動する元素という言い方も出来ます。
また『行』は『めぐる』という意味で、五つの気(エネルギー)が順次めぐって行くことを表します。
もちろん目に見えないので、確認出来ません(汗)
そんな架空の理屈を信じて五行易で判断するのですから、この科学全盛の時代で非常におっかないことです。
常識人なら迷信だと一笑に伏してしまうと思います。
ですが、私の経験上この理屈を使って判断すると当たってしまうから不思議です。
当たらないなら、もちろん五行など信じていないですが、かなりの確率で当たっちゃうので信じ得ざるを得なくなっています。
五行の説明をするにあたって、五行の理論がどのように派生したのかを述べても良いのですが、述べたとしても科学的な説明など出来ないので、あまり意味が無いと思います。
なので、このシリーズでは実践的でよく使う意味を中心に書いて行きます。
今回のテーマは『水』の五行です。
まあ、ダイレクトに『水』の五行は水を表すこともありますが、正確には
水みたいな性質がある気(エネルギー)
ということを覚えて下さい。
これは他の五行も同様ですね。
・水は『潤下』の性質があります。
※潤下は下に落ちる・流れるという意味であり、穴があればその中に入って流れ、器があれば、器に合わせて溜まる、つまり周りに合わせて形を変えていくということです。
・火を剋して消し、木を生じて育て、土に剋されせき止められます。
これは言わずもがなですね。
※水の五行は木を生じますが、生じた方の五行(水)はエネルギーを漏らされて消耗し弱くなります。また、水と水が出会えば、同じ五行ということで、助けられて強くなります。
中身が硬くて外側が柔らかいもの、つまり外柔内剛の性質を持ちます。
※これは火の五行と真逆の性質です。
・色は黒です。
・時間は夜か真夜中です。
※亥と子の刻です。
・季節は冬です。
※亥月と子月です。
・方角は北です。
※子の方角です。
・味は塩辛いです。
※塩の意味もあります。
・六獣は玄武になります。
※となると、玄武の意味も想像しやすくなりますね。
・八卦では坎になります。
坎も水ですから、ほとんど水の五行そのものの意味になります。
・天干は壬(陽の水)、癸(陰の水)です。
・地支は子(陽の水)、亥(陰の水)です。
※陰と陽で意味が変わってくることがあるので注意が必要です。
基本的には陽が大きくて積極的、陰が小さくて消極的な性質があります。
例えば、壬や子が海なら、癸や亥が雨などです。
四柱推命をやっている方なら、お分かりかと思いますが。
・身体で表せば、腎臓(五臓)と膀胱(六腑)を表します。
※また、水の性質から血液、体液、脳、骨髄、尿、生殖系の意味もあります。
・体型は丸くてふくよかで、悪く言えば太りやすい、太っていることです。
※ちなみに土の五行も太りやすくなりますが、水は柔らかくツルッとした感じの外見で、土は硬い感じで少しゴツゴツした感じの外見になります。これは水と土の性質(素材感)の違いからです。
・水の五常(五徳)は智であり、知恵、賢い、機敏、臨機応変の意味があります。
※これは、水自体が流動性があり、どんな所も姿を変えて存在しているからです。
・性格では、水が強ければ、頭が良くて物知りで、その上勇気があります。
※水が強すぎれば、攻撃的な性格であり、人の悪口が好きで、意見が変わりやすく、淫乱です。水が弱ければ、軟弱で周りに意見に流されやすく、自分の意見を持っていません。
・場所、事象では、海、湖、川、プール、雨、水道関係、港、井戸などを表します。
・飲食関係では、飲み物、お酒、スープ、お茶、ジュース、魚、海産物、豆などを表します。
・仕事では、海運業、水産業、貿易関係、下水道関係、流動性のある仕事、医療関係、宗教関係などを表します。
・風水的には、富、財産、お金を表します。
※木の五行が生物を表しますので、生物に無くてはならないモノという事と、お金の意味のある六親の妻財も飲食の意味があるからです。
以上です。
ここまで読んでもらえば分かると思いますが、要するに水自体にダイレクトに関係するモノもあるし、水自体の性質から連想されるモノもあるので、かなり意味が多くなります(汗)
「そんなに覚えられねえ」と諦めてしまう前に、簡単に考えましょう。
要するに、水自体や性質から、実際の事柄や事象に結びつけて少しづつ覚えていけば良いのです。