五行易的 ”沢天夬” の見方(64卦シリーズ-62)

前回の雷天大壮は派手で強そうな卦ですが、実は五行易的に見てみると、勝負事が弱い意味がありました。

ミスターサタンみたいに、口だけ番長にならないよう自分を諌める毎日です。

 

 

今回は

 

 

沢天夬(たくてんかい)

 

 

です。

 

上半分の外卦は兌(だ)です。

兌は口であり、喋る、 演説です。

下半分の内卦は乾(件)です。

乾は天であり、王であり、強さです。

これは、民衆に自分が王だと宣言しているさまであり、非常に強い力を誇示していることを表しています。

 

爻位や六親から見ると、自分を表す世爻は五爻にあり、偉い爻位であり、自分に力があることです。

そして、六親は子孫です。

子孫は官鬼を剋する五行であり、ここでは官鬼を制御・管理している形です。

つまり、自分が他人の官位や官職を決める権力があるということです。

この卦は決断・決定・欠ける・決裂・決裁・採決などの意味を包含しています。

 

この卦は、天沢履と組み合わせが似ていて、出世運を占う場合は特殊な組み合わせになります。

世爻の子孫は五爻にあり、これは偉い爻位です。

応爻の官鬼は二爻にあり、これは他人の官職で、世爻が応爻を剋して、これは他人の官職を奪う形になります。

ただし、子孫も官鬼も共に強くて、傷(月破・空亡など)が無いことが第一条件になります。

実際、占ってみればわかりますが結構難しい条件です。

 

また、他の場合でも、この卦は世爻が強くなりやすく、応爻を剋してしまうので、気をつけないといつのまにか、他人を傷つけてしまうので注意しましょう。

 

※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。

 

仕事運 ★★★ 用神は官鬼

あまり良くないです。

官鬼が木であり、世爻が金で、自ら官鬼を剋してしまい弱めてしまいます。

普通は、仕事をイヤになる・ミスをしてしまう・休暇をとる・調子に乗る・やり過ぎるなどの意味になりますが、上記で説明した通り、上を狙うなら良い組み合わせになります。

他には、勝負運・試合運・対人系のギャンブル運などでは、自分が他人より強くなりやすいので吉になります。

 

異性運

男性の場合 ★★★ 用神は妻財

まあまあです。

妻財は世爻のすぐ下にあり、爻位の距離が近いです。

妻財は水であり、世爻は金で生じて相生関係で相性は良いですが、これは基本的には自分が相手にアプローチしたり、想いを寄せる意味になります。

長期的な付き合いになれば、モチベーションを維持する工夫が必要になってきます。

 

女性の場合  用神は官鬼

悪いです。

応爻に官鬼があること自体は悪いことではないですが、世爻が金であり五爻にあり、しかも陽爻です。

これは自分が男性的で強い性格を持っているということの暗示です。

そして、官鬼は木であり相手は優しい性格ですが、世爻が金で剋してしまい、官鬼を弱めます。

仮に付き合っていなければ、相手に猛アタックする形を表します。

また、相手に不満を持ちやすい・責める・言いなりにしようとするなどの意味になります。

要するに、自分が自分に正直であればあるほど、相手を傷つけてしまうことです。

もう少し相手の気持ち、状況を考えて接しましょう。

 

金運 ★★★ 用神は妻財

まあまあです。

世爻に子孫があり、しかも五爻です。

子孫は妻財を強める六親であり、これは自分がお金を生み出す力があるということです。

どこかに勤めているならば、自分の裁量で収入を決められるような職種があっています。

基本的には、金運が良くなるのは自分次第なので、副業や投資など、積極的に行っていけば良いでしょう。

しかし、その前に充分下調べをして情報を集め、少しづつ試してから行動しないと、失敗しやすくなるのは言うまでもありません。

 

学業運 ★★ 勉強、資格などの用神は父母、試験は官鬼

勉強・資格運は良くないです。

父母の五行が火であり、世爻を剋してしまうからです。

二爻に伏神として隠れているのもマイナスになります。

 

試験運は出世運と同等に見ます。

もし、官鬼が弱かったり、世爻が弱かったりすれば合格は難しくなります。

共に傷がなければ、応爻は他人であり、官鬼は合格の意味で、他人の合格を奪うという形になり吉になります。

 

外出運 ★★★★ 用神は世爻

良いです。

世爻は五爻で、五爻は道の爻位であり、出かける暗示です。

子孫は安楽、楽しいという意味があり、応爻の官鬼は災いや悩みの意味になり、子孫が官鬼を剋して、災いや悩みが無い→楽しいという意味になります。

しかし、世爻が空亡であれば、子孫が空亡ということで、楽しくなくなる暗示になります。

また、月破であれば、楽しみが破られるという意味になります。

 

創造力・アイデア運 ★★★★★ 用神は子孫

かなり良いです。

子孫が五爻にあり、しかも世爻ですから、もうすでに創造的でアイデアが溢れる状態でしょう。

しかも、外卦は兌であり、世爻は酉金で、金の五行がそろって、これは弁が立つということで、説得力があります。

どんどん、周りを巻き込んで、アイデアを具現化していきましょう。

 

健康運 用神は世爻

世爻に子孫があり、子孫には健康・安心の意味があり、健康的にも、精神的にも恵まれています。

が、これは世爻が強かった場合の話であり、弱ければ当然何らかの病状が出てきます。

例えば、世爻は五爻で、これは顔の爻位です。

金の五行は骨を表し、六獣の螣蛇があれば、螣蛇は虫の意味があり、意味を合わせれば、虫歯があるということです。

 

爻位(こうい)の意味

2件のコメント

  1. カードを引いてネットで調べて 当たってるなと思ってました 特に 先生の説明が丁寧で スッと心に入ります
    現在 かなり年下の男性から アプローチされていて(直接 言われていないので 相手の真意はわかりかねますが)私も好きになってしまい でもカードで 前は良かったのですが 今日は良くないので 流れカナと 見守ることにしました 転ばぬ先の杖ひなりそうで ありがたいです これからも頑張ってください✋

コメントを残す