今回は戦時中の応召(おうしょう・在郷軍人などが召集に応じて軍務につくこと)の例です。
占例30 I君九月応召せらるるや否や
・応爻を用神となす
・官鬼臨み旺ず。日月、之を助く。
・さりながら六冲の卦にて、また用神安静なり。
遂に応召せざりき。
占った本人ではなくI君が応召されるかどうかですから、他人の意味のある応爻を用神としています。
応爻の官鬼酉金は月日と同じで非常に旺盛です。
官鬼は名前、責任、仕事などの意味がありますから、軍務につく可能性は高いです。
また、三爻は白虎(軍・権力)が臨んでいるので、これもその情報を強めます。
子孫は兵士の意味があり、子孫巳火は月日の申金(官鬼として見れる)と相合していますので、兵士として応召されてしまう暗示です。
六冲卦は離れるという意味があり、戦地に行ってしまうのでしょう。