諸口悦久実占録(一)を読み解く⑧

今回は戦時中の応召(おうしょう・在郷軍人などが召集に応じて軍務につくこと)の例です。

 

占例30 I君九月応召せらるるや否や

・応爻を用神となす

・官鬼臨み旺ず。日月、之を助く。

・さりながら六冲の卦にて、また用神安静なり。

遂に応召せざりき。

 

占った本人ではなくI君が応召されるかどうかですから、他人の意味のある応爻を用神としています。

応爻の官鬼酉金は月日と同じで非常に旺盛です。

官鬼は名前、責任、仕事などの意味がありますから、軍務につく可能性は高いです。

また、三爻は白虎(軍・権力)が臨んでいるので、これもその情報を強めます。

子孫は兵士の意味があり、子孫巳火は月日の申金(官鬼として見れる)と相合していますので、兵士として応召されてしまう暗示です。

六冲卦は離れるという意味があり、戦地に行ってしまうのでしょう。

 

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