テンシュテットの命式を読む(三柱)

前回は伝説の指揮者フルトヴェングラーでしたが、今回はそのフルトヴェングラーの再現と言われた指揮者のクラウス・テンシュテットを見ていきたいと思います。テンシュテットといえばマーラーですが、EMI版よりライブ版の方が好みです。このprofileのセットはモーツァルトやブルックナーなどの色々な曲が入っていて面白いです。また日本公演ベートーヴェンも素晴らしいです。

 

1926年6月6日生まれ

初夏生まれの丙です。日支は寅で年干支も丙寅で、時干支が不明でも非常に木と火が強いです。これは演奏のスタイルにも現れています。とにかく表現方法が熱く濃厚で陶酔的なのが特徴的です。木と火で文化面で大いに発展が期待できます。フルトヴェングラーとはタイプが違いますが、日干支が年干支と全く同じです。となると自分が遠方に移動する意味にもなり、海外と縁があります。

月干に癸があります。初夏の丙ですから非常に暑くて、冷やす五行が欲しいです。となると、金と水が巡ってくれば有利です。20歳の時に大運に申が巡ってきますが、申は巳と合して火に取り込まれて、寅巳申の三刑が揃って事象的にあまり良くありません。30歳の時に酉が巡り巳と酉の半局になりますが、天干にまだ火があって、水を潤すほどではなくてあまり本人的には不満足な時期だったのでしょう。

小山内式で見れば、日干に隣接しているのは印(木)と官殺(水)です。となると、食傷(土)や財(金)が巡ってくると通変の調和が起きます。20歳の時から金(財)が巡ってきて、官殺と財が揃います。これは社会的に成功する意味がありますが、これは共産圏である東ドイツの話なので活躍が限定的だったのでしょう。

40歳の時に戊戌が巡ってきます。土の五行は食傷であり、印と通変の調和が起きて独自性やオリジナリティを発揮する時です。45歳で東ドイツから西ドイツに亡命しました。これも自分自身の表現を追求したい衝動からきたものだったのでしょう。西ドイツに亡命してから、その独特の音楽性が西洋諸国に徐々に知られるようになります。

盲師派的に見れば、火と木の勢いで徹底的に水を制御します。水は官殺ですから、非常に名誉運が上がるということになります。ただし、水が弱すぎます。巳の蔵干に庚がありますが、弱すぎて使いものになりません。なので、人生が大きく発展するには金や水の時期を待つ流れになります。

51歳の時にニューヨーク・フィルハーモニックに客演し、大成功を収めます。ちょうど己亥の大運に入った年であり、己は湿った土であり水を剋せません。亥は水で官殺が巡ってきたからでしょう。53歳の時には北ドイツ放送交響楽団の音楽監督に就任し、数々の名演奏を残します。57歳の時にロンドン・フィルハーモニーの音楽監督に就任して全盛期ですが、59歳の時に咽頭癌を発症してしまいます。

これは何故かといえば、テンシュテット自身が大酒飲みでヘビースモーカーだったというのもありますが、元々火が強くて印である寅も多く、印が多くて強すぎると依存症になりやすいです。しかも木と火ですから喫煙の象にもなります。また、飲酒は金や水の事象であり、本人が欲しいものになるのでお酒にもハマってしまったのでしょう。それ以後も治療をしながら活動を続けますが、67歳で事実上の引退状態になり、71歳の時に亡くなりました。

この記事を書きながら、テンシュテットとしては珍しいペトルーシュカ、火の鳥の最晩年のライブ盤がAppleMusicで更新されていたので、聴いてみたらとんでもなく良かったのでビックリしました。

 

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