フルトヴェングラーの命式を読む

今回は伝説の指揮者であるフルトヴェングラーです。私がクラシックを聴くきっかけになったのが、何を隠そうフルトヴェングラーなんです。録音はモノラルなので当然音は良くないのですが、彼岸の彼方から音が鳴っているような何とも言えないゾワゾワとした怪しさというのに取り憑かれました。どういう思想をしていたか知りたくて著作も買いました。

 

おすすめとしてはデルタの復刻CDですかね。ベートーヴェン3番9番、シューベルトのザ ・グレイトが強く印象に残ってます。あとはブラームスの1番ですかね。

 

1886年1月25日19時30分生まれ

日干は乙酉です。乙は草花で酉は岩や石を表して、岩の上の生えている草花ということになり、落ち着きがない象です。外面は陰の木で柔らかい印象を与えますが、内面は金で冷酷な一面を持った矛盾している性格になります。酉は官殺なので、本人の意味のある乙は官殺の上にいるということで、名は上がりやすいです。

年干支も同じ乙酉であり、命式に再現するということで外国への移動が多い暗示になります。土の五行(財)が多くて、時干は戌で酉とは‪相穿‬になります。ということは配偶者の場所が安定しません。しかし、金自体は強いので異性運はあります。実際、愛人や隠し子がたくさんいたと言われています。

冬生まれの草花で、地面が凍って上手く育ちません。なので暖かい季節を待っています。時干に丙があり太陽で食傷になります。火は文化関係でその方面に行けば発展しやすいです。しかし、命式には水がなく乙が弱いです。なので水も欲しい五行になります。

大運の流れを見てみると、幼少期から印(水)が巡ってきて良い流れです。実際、父親が大学教授で本人は高校中退しますが、その後家庭教師をつけられて教育を受けるには恵まれた環境で育ちました。青年期から火の五行が巡ってきてメキメキと頭角を表してきます。また、戌は丑を‪相刑で壊します。丑は官殺(金)のなので、官殺が解放されるということで名誉運が上がります。36歳の時にはベルリンフィルの常任指揮者まで上り詰めました。

37歳から乙酉の大運で、本人の日干支と一致して安定した時期ですが、47歳から甲申の大運が巡ってきます。本来なら藤羅繋甲ということで大きく発展する時期になりますが、ここからヒトラーに目をつけられ始めます。ヒトラーがワーグナーの大ファンで、フルトヴェングラーもワーグナーが得意だったからでしょう。

第二次世界大戦が終わるまで高圧的なナチスとの関係に苦しみます。この苦難の時期にあえてギリギリまでドイツに残って演奏を続けたことが、数々の名演が生まれたキッカケになったのではないでしょうか。多分戦争がなかったらフルトヴェングラーは伝説化していないと思います。

61歳の時に非ナチ化裁判の無罪になり、音楽界に復帰してベルリン・フィルの終身指揮者になります。この時期は癸未の大運です。癸は乙を生じ、未は月支の丑を冲して、再び官殺の酉金を墓から解放します。それ以降は数々の名演を残して67歳の時に肺炎で亡くなりました‥‥この記事を書きながら、久しぶりに戦時中の1942年のベートーヴェン第9を聴き直してみましたが、いやあ凄かった。

 

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