五行易的 ”火沢睽” の見方(64卦シリーズ-53)

前回の山澤損は、損して得取れ系の意味がありましたが、最初から損をするようなことをするのは、誰でもイヤな気持ちになるものです。

いくら最初に損失やミスが出たほうがいいからって、それを望んでいる人はまずいないと思います。

ですが、自分が望む望まないに関わらず、強制的にそういう流れになってしまうのが運命の恐ろしさです。

 

 

今回は

 

 

火沢睽(かたくけい)

 

 

 

です。

 

上半分の外卦が離(り)です。

離は目、見る、分かれるという意味もあります。

下半分の内卦は兌(だ)です。

兌は喜び、言い争いの意味があります。

これらの意味を組み合わせると、目を大きく開けて見る象意と、怒って相手と別れる象意があります。

 

爻位や六親から見てみると、喜びの意味のある子孫が世爻にあります。

世爻は子孫酉金で、初爻、六爻に金の長生である巳火があります。

初爻は一番下で、六爻は一番上にあり、巳火は目であり、二つ卦に現れています。

六親の父母は情報の意味があります。

そうすると、世界から入ってくる情報を、目を通して認知するということで、これは視覚です。

視覚を通して、この世界を見る喜びを感じることなのです。

しかし、この卦には矛盾した組み合わせがあります。

視覚の意味のある父母巳火は、金である世爻を剋します。

これは、視覚自体が自分に不利になることになります。

外卦が離で火の五行で、内卦が兌で金の五行で、相剋関係で仲の悪い八卦です。

内卦は内面で、外卦は外側です。

そうすれば、自分の感情が外側からの影響を受けることを表します。

自分にとって芳しくないことを、視覚として認識してしまい、その結果、怒りの感情が出てきてしまうのです。

よって、火沢睽には、怒る、憤怒、反逆、別れる、違反、反対などの意味が付随します。

 

以上のことから、この卦にはあまり良い意味がありません。

仏教でいう、五蘊(ごうん)の一要素であるの色(しき)による執着を表すからです。

視覚は五官の中でも非常に大きな要素ですから、それによって様々な喜び、快楽とともに、怒り、苦しみをもたらすのです。

要するに、フェイスブックやインスタグラムを見ることは、楽しく喜びをもたらしてくれる反面、怒りや嫉妬心が芽生えやすい状態になってしまうということです。

もし、過剰な視覚情報でネガティブな感情が出てくるのなら、一旦止めてみる(見ない)というのも良い方法かもしれません。

 

 

 

※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。

 

仕事運 ★ 用神は官鬼

悪いです。

官鬼は卯木であり、世爻は酉金です。

これは相冲関係になり、その上、世爻の金が応爻の木を剋します。

これは自分で官鬼を弱めてしまうことになり、仕事のことをイヤになりやすく、ミスなどの不順が起きやすい暗示です。

応爻は勤め先で、五行は火であり、世爻が剋されているのも、あまり良くありません。

が、官鬼が空亡になり、世爻が動爻となるか、日辰が酉になり、官鬼卯木と相冲すれば、自分の努力で仕事の不利な面を解消できます。

 

異性運

男性の場合 ★★ 用神は妻財

良くないです。

世爻の五行は金で、妻財の五行は水で、相手への思いはありますが、あまりうまく行かない組み合わせです。

五爻に兄弟未土があり、伏神の妻財を剋しているからです。

兄弟は邪魔者、ライバルを示しているからです。

火沢睽は怒りの意味がありますから、相手の行動に対してイラつきやすくなります。

応爻に父母があり、世爻を剋しています。

父母は相手側の親類を示し、付き合いや結婚に対して反対しやすい暗示です。

 

女性の場合  用神は官鬼

悪いです。

二爻に官鬼があり、相手と家、室内で親しく過ごす関係であることを暗示させますが、世爻の酉金と官鬼卯木は相冲関係で、不和が生まれやすいです。

世爻が官鬼を剋する関係で、火沢睽の意味と組み合わせれば、相手の細かい行動や言動が目についてしまい、非常に怒りっぽくなり、相手を責めてしまいやすいです。

そして、相手の状況を意味する応爻の五行が火で、相剋関係であり、相性の悪いことを示します。

もし、官鬼が空亡ならば、相手が迷っている、気持ちが無いなどの意味になりますが、世爻が動くことによって、空亡が明けやすくなりますので、積極的にアプローチすれば吉になります。

 

金運 ★★ 用神は妻財

良くないです。

世爻が妻財を生み出す五行であり、つまりお金を自ら作る、ほしいという暗示ですが、妻財が伏神で隠れて、飛神である兄弟未土の剋されて弱くなりやすく、お金が手に入りにくいという暗示です。

 

学業運 ★ 勉強、資格などの用神は父母、試験は官鬼

勉強や資格を占う場合は悪いです。

子孫には快楽、遊びの意味があり、世爻にあるということは、あまりやる気がありません。

用神である父母の五行が火であり、世爻を剋しているのも悪い組み合わせです。

が、巳火は十二運で言えば、金の長生であり、相剋関係で一概に悪いとは言い切れない場合があります。

火沢睽は『視覚』という意味があり、世爻の子孫は表現の意味がありますから、視覚関係(絵画、デザイン、映像系)の勉強・資格ならば、そんなに悪い意味になりません。

 

試験運も悪いです。

ランキングの意味のある官鬼が卯木であり、世爻が酉金で相冲関係と同時に、相剋関係となり合格には縁遠い暗示です。

成績の意味のある父母巳火も世爻を剋して普段の成績もあまり振るいません。

しかし、官鬼が強くて空亡ならば、自分の努力次第(世爻の酉金が動爻になり空亡を明ける)で一発逆転を狙える可能性があります。

 

外出運 ★★ 用神は世爻

世爻に楽しいという意味がある子孫があるのは良いことです。

が、応爻は目的地であり、父母は乗り物の意味があり、初爻は歩くという意味がありますから、移動手段になり、五行は火で世爻を剋しています。

よって、移動手段による不順が起きやすいです。

 

創造力・アイデア運 ★★★★ 用神は子孫

良いです。

世爻に表現の意味のある子孫があるからです。

火沢睽は視覚の意味があり、父母巳火の火も視覚関係です。

世爻を剋しながら、十二運の長生ということは、金属加工と同じで、火で金属を鍛えて使えるものにするという例えです。

応爻は他人、他所であり、これは他人の創作物からの刺激を表します。

なので、積極的に様々な本を読んだり、映画、芸術に触れれば、あなたの創造性は高まりやすくなります。

 

健康運 用神は世爻

世爻に健康、安心の意味のある子孫があるので、世爻が強ければ良いです。

しかし、父母が動爻になればストレスが多い・イライラしやすくなります。

また、父母は火の五行なので、発熱・高血圧などの症状が出やすいです。

世爻の五行は金であり、肺・骨・歯を表します。

四爻は肺・背骨・肩の爻位になります。

よって、肺病・肩こり・背中の痛み・虫歯などの症状が出やすくなるので、注意しましょう。

 

爻位(こうい)の意味

 

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