断易精義を読み解く⑥

今回も断易精義の例です。

 

占例 60

意訳

五爻の妻財亥水と世爻の妻財子水は共に申日の長生となって日辰の生を受ける。

ただし、原神の子孫酉金が月破で動いて寅木の絶に変わる。

原神は弱いが妻財自体が強いので、衣食は足りても富を成すことは出来ないことになる。

後年、四男二女を得るが普通の生計を送る。

この占いにて、子孫が月破で絶に変わることにより、子供が出来ないと判断すれば間違える。

よって、占い内容以外の解釈を併用してはならない。

 

この例は一生の金運を占ってますから、占的は妻財です。

妻財は日に生じられていて、五爻と世爻にありますので金運は悪くはありません。

しかし、金持ちになれるかどうかは原神が重要です。

原神が強くなければ、長期的な金運の発展を望めないからです。

この卦では子孫が月破で絶に変わるので、食うのには困らないが金持ちにはならないとの判断です。

もし、月破で絶に変わらなければ裕福な生活が送れたでしょう。

子孫は子供を意味しますから、子供の有無を占えば月破で、官鬼は災いで絶に変わり凶になります。

以上のことから、占的以外のことは占えば判断を間違ってしまうと言っているのでしょう。

 

でも、子供が出来るかどうかは見れないことはありません。

金運を占っているので、金運のことが一番強くでます。

子供ことも同時に気になっていれば、子供の情報も副次的に卦には出るのです。

ただし副次的なので卦に出る情報は少し弱くなり、強さの判断も少し変わってきます。

子孫は月破ですが、これは現状を意味して今子供がいないのでしょう。

日と同じ五行なので、月破だとしても弱くはないです。

変爻は絶に変わりますが、ちょうど日の申金が寅木を冲して、官鬼をカットして災いの情報が減ります。

独発して世爻を生じるのも良いです。

なので、子供を得ることが出来ると判断出来ます。

 

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