今回も三刑の例です。
辰(土)月戊午(火)日(空亡ー子丑)に夫の病を占い、離為火が山雷頤に変わる卦を得ました。
「官鬼亥水を用神とし、原神である妻財酉金が動爻で回頭生となって生じるが、官鬼亥水が動爻で回頭剋となり変爻に入墓するのは良くない。また辰月が亥水を剋して、日も午火で辰午酉亥の自刑が全て揃っており、この病はすぐに危険な状態になるであろう」
果して、本日の午刻に亡くなった・・
・・と書いてあります。
自刑は辰と辰、午と午、酉と酉、亥と亥の組み合わせです。
基本的には月日のどちらかにあって卦中にあったり、卦中に複数あったり、動爻になったりすることが三刑の条件になります。
この場合には月が辰で、用神の変爻にも辰が現れて自刑の一組として見れます。
その上、辰を含む午酉亥の自刑の十二支が、日及び用神の吉凶に全て関連していますので、良くないことです。
ただし、自刑の十二支がそろっただけで凶とするのは早計で、必ず用神の強さを見てから判断します。
用神の官鬼亥水は月から剋されて弱く、発動して回頭剋で変爻に入墓して良くないです。
また、原神の酉金が発動して回頭剋になってますが、変爻の戌土が月破となりこれも良くありません。
病気が重い場合には、六冲卦は凶です。
六冲卦は不安定の意味があり、病状が不安定になる意味になります。
また、用神、原神共に動爻で、これは病状が急変する意味になります。
以上のことから、官鬼と原神共に弱くなる+自刑の組み合わせで凶になったと判断できるのです。