今回は五行易の判断でみんなを悩ましている三刑の例です。
第十四問
寅(木)月庚申(金)日(空亡ー子丑)に甥の子の病を占い、風火家人が離為火に変わる卦を得ました。
「子孫巳火の用神が月が生じて日が合しており、治る病と判断できそうだが、ただし月建の寅と日辰の申と子孫巳火の爻が三刑を形成しており、おそらくは助からないであろう」
果して、寅の日の寅刻に死す・・
・・と書いてありますが、基本的には三刑(寅巳申)だけでは吉凶を判断することはなく、三刑が揃っただけで用神は強いのに死ぬ、と判断するのは少し理由が弱いので追加で説明します。
子孫巳火は月に生じられて強いです。
日は申金で火の病の地であり、病気にかかっていることが読み取れます。
注目してほしいのは、子孫巳火が発動して妻財未土に変わり、四爻の未土も発動して官鬼に変わっていることです。
動爻は始まりで変爻は結果です。
となれば、子孫巳火→妻財未土→妻財未土→官鬼酉金という動爻に流れになりますので、最終的には子孫は官鬼に変わってしまうという意味になります。
官鬼は死体の意味で、酉金は火の死の地になって不吉な組み合わせです。
その上、寅巳申の三刑が揃い凶の意味が増して亡くなってしまったと判断できるのです。
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