やっぱり、色々な占例を読むのは面白いですね。
ある程度五行易に慣れたら、占例を読みまくることをオススメします。
第三十 随官入墓章
申月戊辰日(空亡ー戌亥)に癸亥命の夫の病症を占って、天火同人が離為火に変わる卦を得ました。
占断者「妻が夫を占う場合には亥水の官鬼を用神とし、戊辰土の墓に夫星(官鬼)と夫命(亥年生まれ)が皆墓に入るのである。また、古法にてこれを判断すれば必ず死である」
※五行易には生まれ年を卦に当てはめて判断する方法があります。古法(昔から言い伝えられているルール)には、世爻に官鬼があったり、生まれ年が官鬼と同じになって、墓に入れば必ず死んでしまうという「随官入墓」という考え方があります。官鬼は死者の意味あり、墓は文字通り墓の意味で、死体が墓に入ってしまうということです。
占断者「が、死なないばかりか明日に治ってしまうのだ」
彼「何故?」
占断者「辰日が戌土を冲動し、戌土は申金を生じる。世爻の亥水は空亡でその生を受けざるも、明日は巳日であり、見えて巳は亥水を冲起する。金の生に遇うことを得てその病を失うであろう」
※戌土は暗動して独発した原神である申金を生じ、官鬼亥水を生じて連続相生になり吉。官鬼が吉なら翌日は巳日で冲されて空亡が明けて治ります
果して次日(巳日)に病気は治った。