ペット占いの4回目になりました。
なぜ、ここまでペット占いシリーズを続けるのか?と不思議に思っている方も多いと思います。
私が動物好きで猫を飼っているという理由もありますが、猫を飼っているともちろん喋れないので、コミュニケーションが取りづらく体調管理が難しいです。
その場合に役に立つのが五行易です。
容易にペットの体調や運気がわかるからです。
特に病気や怪我になった場合に、動物病院の選択や運気の改善などで、五行易は非常に役に立ちます。
それでは、事例を紹介して行きましょう。
ある男性は飼っている老犬が最近体調が良くありません。
そろそろ寿命かと占い、艮為山の卦を得ました。
ペットなので子孫を用神とします。
子孫申金は月の辰土から生じられていますが、日の午火に剋されて強さが五分五分です。
次に原神を見ます。
原神の兄弟は共に月日から助けを得て強いです。
しかも、再現しているので若干強すぎます。
前回で説明した様に、老犬の場合には旺盛すぎると良くないです。
そして、この卦は六冲卦であり、長い病気の場合には良くないです。
また、五爻の妻財子水が日の午火に冲されています。
静かな爻が日に冲されれば、暗動となり動爻と同じ力を持つようになります。
妻財子水は月から剋されて弱いので、「日破になるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが違います。
妻財子水の原神は子孫申金です。
申金は月から生じられて力があります。
また、この卦は六爻が全て静爻です。
全て静爻であれば、月日かの助けがある強い爻が他の爻を剋したり、生じたり出来ます。
申金は力があるので、妻財子水を生じることが出来ます。
そうすれば、妻財子水は強くなるので、日破にはならず暗動になります。
暗動なれば、この妻財子水が六爻の中で一番影響力を持ちます。
妻財子水は五行十二運で見れば、金の『死』です。
妻財子水が暗動すれば、それを生じる側つまり子孫申金のエネルギーが消耗して弱くなってしまいます。
十二運での『死』は、ダイレクトに死亡の意味になり、子孫申金にとって良くないことになりますので、この老犬の寿命は残り少ないでしょう。
また、占った年は寅年です。
寅木は卦の中に現れており、これを太歳といいます。
その年の地支が卦の中に現れた場合には、何らかの意味を持ちます。
六爻は最後・終わりの爻位であり、六親は官鬼で死者の意味です。
その上、寅木は子孫申金の『絶』です。
十二運の『絶』は絶える・消える などの意味があり、寿命占いの場合には良くないです。
よって、今年中に亡くなります。
結果ですが、その年(寅)の申月辛丑日に亡くなりました。
申金は子孫の地支で、丑は金の『墓』です。
五行易の応期のルールに、用神が静か(静爻)であれば実(用神の地支)、冲(相冲する地支)になるというのがあります。
今回の場合には、実の応期でした。
また、十二運の『墓』も寿命占いには重要です。
ほとんどの人は死んだら墓に入ります。
寿命占いの場合には、墓そのものの意味になるからです。