五行易では世爻に何の六親が入るか、六獣に何の配置されるかで、自分が体験する運勢の雰囲気が変わります。例えば、瞑想しようと思っている日の日運で世爻に官鬼が入れば、雑念が増えて落ち着きがなくなります。よって、あまり瞑想は捗らないです。ただし、これが仕事の面からみればよいことになります。世爻に官鬼があれば仕事をコントロールしやすいからです。これによって何がわかるかといえば、自分の手元にあるということで、自分が好き勝手にできる要素(快楽)が多くなるからです。
六獣は表層的な性質を表します。六親の補足的な説明ですね。白虎は激しい、怒りの意味がありますから、非常に忙しくなったり、怒りっぽくなったりします。青龍なら楽しい、うれしいという意味がありますので、スムーズに事が運びやすくなったり、楽しい気分になりやすいです。螣蛇には驚く、不安という意味がありますので、仕事の予定が変更されたり、驚くようなことがあって不安になりやすいです。
このブログが五行易習得を諦めかけた人の駆け込み寺化してきたのは自覚しています。でもまあ、五行易は確かに難しいですけど、そんなに悲観しないでください。行き詰まった時には陰陽の考えに立ち返ることです。陰陽があるからこそ吉凶があるからです。基本に立ち還れば案外わかることは多いです。原因があって結果がある・・これはブッダの言葉ですが、普通は原因の世界なんて見れませんよね、その原因が見れるツールを先人たちが作ってくれたわけですから、それを諦めるなんてもったいないです。ちなみに五行易の観点から考えれば、結果があって原因があるという認識も成り立ちます。だって、あらかじめ結果が決まってないと占いが当たるわけないじゃないですか。
でも、あーいえばこーいう的な矛盾に満ちた五行易ですから、「もう無理!」と発狂(笑)するのも無理はないです。そんな時にはどっかり座ってマインドフルネスをして今ここに集中し、思考を眺め、言葉から離れて心を満たしましょう。心が満たされたら再び縁起の世界に没入するのです。混乱したまんま勉強を進めるよりはるかに効率があがりますよ。あ、ちなみに五行易では空亡で悟りを表しますね。中身がない、実体化していない、周りの影響を受けない、反応しない、すなわち縁起から離れていることです。
では、なぜ五行易があーいえばこーいう性質があるかと言えば、それは東洋思想だからです。東洋思想のそもそもの哲学や歴史を知れば、理解が深まるかと思います。
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