脳内独り言26

視点を変えれば物事が違って見える、これは当たり前のことですね。五行易で卦を出すということは、視点を変えるということでメタ(高次)視点になるということです。観客視点(俯瞰的、第三者)てツッコミを入れることは、よくアニメや映画でもある表現方法ですね。あの感じだと考えてもらえば良いです。自分の運を主観的に見るのではなく、メタ視点で客観的に眺めるのです。これがどんなメリットがあるというと、肉体的な刺激や外界からの刺激からの欲望の誘発を防ぐことができます。自分が主体的に選んでいることなんてほとんどないです。これは各種心理学の研究でも証明されています。私たちは肉体と環境の奴隷なのです。その一連のプロセスを五行易で可視化できるのであれば、うまく利用しない手はないでしょう。

 

 

官鬼には災い、嫌なこと、悩み、病気、トラブルの意味があります。卦に官鬼が弱かったり静かであればその意味は弱まりますが、動爻になったら注意したほうが良いです。特に世爻を剋したりすれば悪い意味で、世爻を生じればあまり悪い意味にはなりません。どのような出来事かを具体的に見ていくのならば、官鬼がどのように変わるか、何が官鬼(変爻)に変わるかがヒントになります。例えば、兄弟は手足の意味があります。兄弟が発動して官鬼に変わる、官鬼が兄弟に変わる場合には、手足の災い(怪我、痛める)などの意味になります。特に白虎があれば出血、怪我の意味が強まります。勾陳は転ぶという意味があるので、転んで怪我をするなどの解釈になります。

 

 

特に病気占い、外出占い、安否占いなどを占った場合に用神が官鬼に変わったり、官鬼が用神に変わる場合には、災いや嫌なことが起こるということで注意して見なければいけません。ただし父母や官鬼の病気や安否を占う場合にはその限りではありません。なぜなら、官鬼は用神になってしまうし、父母は官鬼が原神になるからです。古典に書いてあるように随官入墓(世爻に官鬼があり入墓すること)で、ひどい災いが起きるとは限りません。世爻が強ければそんなに問題ないので注意しましょう。官鬼がいくら悪い意味があるといっても、見る視点によっては意味が変わってきます。いくら古典に書いてあるからって鵜呑みにしないようにしましょう。

 

 

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