ポリーニの命式を読む

前回はアルゲリッチでしたが、今回は同世代のピアニストであるポリーニの命式を見ていきたいと思います。キャリア初期はどの演奏もクオリティが高いですから、とりあえず完璧な演奏のショパンを聴いてみてください。

 

1942年1月5日8時45分生まれ

日干は戊で、印(火)と食傷(金)が隣接して、すぐにオリジナリティ溢れた人物だとわかります。また冬生まれの戊(山)ですから雪山になります。なので、温める太陽が欲しいです。時干には丙があり良い組み合わせです。火を強める甲があればなお良いですが現れていません。ですが、日支の午、年支の巳があるので、火が強くて問題ないです。

この命式で面白いのは、燥の党派と湿の党派が拮抗していることです。年支は金と水に囲まれ、時支は火と乾いた土に囲まれています。なので、巳と辰が制御された場合に成功しやすいです。巳は戊の禄でポリーニ自身ともとれます。傷官が上にありますので、表現者としては才能があることで、時干の丙と干合して、時支の辰は戊癸乙が入った墓庫であり、ここが壊されれば癸が日干の戊と干合するので、欲しいものが手に入ります。

10歳ですでに亥が巡ってきます。亥は水の勢いを強め巳を冲して制御します。1957年、15歳(丁酉→火が混ざって不完全)でジュネーブ国際コンクール第2位。1958年(戊戌→火を弱めるが不完全)の同コンクールで1位なしの第2位。1959年(己亥→大運と一致)の第一回ポッツォーリ国際ピアノコンクールで優勝。

1960年、18歳(庚子→子の空亡が開けて完全制御)で第6回(亥の数)ショパン国際ピアノコンクールに審査員全員一致で優勝。審査委員長のアルトゥール・ルービンシュタインが「今ここにいる審査員の中で、彼より巧く弾けるものが果たしているであろうか」と賛辞を述べ、一躍国際的な名声を勝ち取ります。

20歳から戊戌で乾いた土で湿った土である辰を制御し、戌は辰と冲して墓庫を冲開して良いのですが、蔵干の戊は印と食傷の通変の調和をもたらしません。18歳以降、国際演奏活動から遠ざかり、国内の様々なコンサート、リサイタルのみに限定出演の形で活動します。

26歳で蔵干が辛(傷官)に変わり、印と食傷の通変の調和が巡ってきます。1968年(26歳)に国際ツアーに復帰し、1971年(29歳)よりドイツ・グラモフォンから録音作品を発売開始。以後、ヒット作を連発します。

30歳から丁酉(辛)の大運で、印と食傷の調和が続いて勢力的に活動し、数々の名盤を発表していきます。が、。辛は食傷なのでキレのある演奏をしていたのですが、30代の後半から衰えを指摘され始めます。38歳から蔵干が庚に変わったのが原因でしょう。庚は食神なのでそれまでは超細密演奏の完全主義者だったのがおおらかな表現に変質してしまったのでしょう。

50歳で火の五行が途切れてスランプに陥りますが、56歳の時に再び巡ってきます。また官殺である木の五行が巡ってきていますので、火と木の勢いが強まり辰が制御されます。ということで若い頃の金と水に制御されるクールな演奏はできないですが、木と火に制御された辰は春先の土なので独特の明るく柔らかい表現に変化していきます。

79歳まで火の五行は続いて未だ現役でリサイタルもやり、アルバムも出して勢力的に活動します。2020年(庚子)にはベートーヴェンの後期ソナタを発売しています。80歳からは再び湿の党派が復活しますので、円熟さを増したクールな演奏が戻ってくるかも知れません。

 

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