以前、『皇伝相性占術』をご紹介しましたが、今回は同じ林巨征氏の著書である『決定版「金函玉鏡」方位術奥義 』を読みました。
で、この「金函玉鏡(きんかんぎょくきょう)」というのは、いわゆる気学、奇門遁甲などの方角を使った「方位術」の属しますが、非常に使い方が簡単です。
日の干支、例えば今日は2019年4月28日で、万年歴を見ると日は「乙未」となってますから、乙未から吉の方位や時刻を見ていくやり方になります。
この本を見れば、方位術が出来なくても吉方位が分かってしまうという超便利な本です。
アマゾンなどでも高評価ですから、詳しいことはレヴュー、他のブログなどを見て頂くとして、私は五行易使いですから早速使い勝手を何度か検証しました。
その一例がこの卦になります。
金函玉鏡を見て、辛酉日の吉方位の1つである東への外出運を占い、水雷屯の動爻なしの卦を得ました。
外出運なので世爻をまず見ます。
世爻は子孫寅木で月と同じ五行であり、強くて安全な外出です。
応爻は官鬼ですが、世爻が剋する側で強いので、災いはありません。
原神である兄弟子水は空亡ですが、日か午火であり相冲して空亡を明けながら暗動しています。
暗動すれば世爻を生じて強いので、外出は吉です。
ただし、兄弟子水が暗動して妻財を剋しますから出費があります。
結果:
東方面に12時過ぎ(金函玉鏡での吉時)に車で出かけました。
順調な外出でしたが、買い物で2万円ほどのお金を使いました。
辛酉日の吉方位は南(大吉)、東(吉)、南東(吉)です。
卦を見返すと、南は午火なので妻財午火を強めて金運と仕事運に良いです。
東は卯木で、世爻と同じ五行で妻財を生じて金運と健康運に良いです。
南東は辰巳で十二支から見れば、あまり良くない方位になりますが、卦の表現力にも限界がありますから一概に悪いとは言えません。
まあ、八卦で見れば巽は木になりますので、木と火を強めて良いとも判断できますが・・。
これまで、何度か五行易を使って検証しましたが、用神が有利になる十二支の方角と金函玉鏡の吉方位と概ね合っているような気がしました。
どっちにしても良い本なので買っといて損はないですね。