今回は趣向を変えまして、日本の五行易・断易の名著の一つである『断易精義』を読み解いていきたいと思います。
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占例146
寅月丙辰日(空亡ー子丑)に注文した算木はいつくるか?と占い、雷火豊の不変卦を得ました。
『応爻の官鬼が空亡なので、丑日に来ると判断したが二度目の酉日に来た』との結果だったようです。
用神をどれにするかで結果がガラリと変わってくるので、用神の選定は非常に大事です。
この例では算木の用神を官鬼か妻財か迷っています。
私の場合には基本的に荷物ですから父母を用神としますが、自分にとって貴重な物の場合には妻財を用神とする場合もあります。
応爻は空亡で、上記の判断での丑日は妥当かとは思いますが、父母の月破が解かれません。
また、父母の原神である六爻の官鬼戌土が日に冲されています。
普通は月に剋されていれば、日破となり暗動とはならないのですが、この卦は全て静爻です。
そうすれば、妻財午火が月から生じられて旺盛で、官鬼戌土を生じる力がありますので暗動となります。
暗動すれば、初爻の子孫卯木と相合します。
子孫は占いです。
子孫には朱雀が臨んでおり、文具の意味があります。
内卦の離も文具系の意味があります。
卯木はそのまま「木」の意味にもなります。
そうすれば、この子孫卯木が算木の意味にもなり得ます。
暗動した官鬼戌土と相合していますので、この卦の中で一番特徴的な場所になります。
相合の応期は冲なので、酉日に来たのでしょう。