ひさしぶりの占い例です。
ある20代後半の男性は現在付き合っている彼女が2人います。
2人から結婚を迫られてどっちを選んでいいかどうかを占い、地天泰から地沢臨に変わる卦を得ました。
妻財子水が初爻、妻財亥水が五爻にあり、どっちも月破や空亡ではなく特徴がありません。
しかも、2人から良い方を選ぶということで、用神にも迷ってしまいます。
そういう場合には爻位を参考にします。
※生まれ年を参考にする場合もありますが、今回の場合は巳年と亥年の生まれで参考になりませんでした。
初爻は始まりの爻位ですから、こちらの方を付き合いが長い女性になりそうで、五爻の方があとの爻位になりますから、あとから付き合った女性になりそうです。
そして、初爻は勾陳は古い、五爻は青龍で新しいという意味になるので、これで初爻が古い彼女、五爻が新しい彼女という意味合いが強まりました。
妻財子水、亥水ともに月からの助けはなく、日から剋されて弱いです。
原神の子孫酉金は日から生じられてますが、月破で静かであり、妻財を生じる力はありません。
世爻は相談者本人であり、忌神である兄弟があります。
十二支は辰土であり、水の墓です。
独発して同時に墓に入れて、同時に付き合っていたいですが、空亡で迷っています。
普通は忌神が発動(独発)すれば、凶になります。
でも、妻財が弱いのに忌神がわざわざ発動する必要がありません。
世爻の変爻は退陣になりながら、丑土に変わっています。
退陣は諦める、去るという意味です。
妻財を同時に墓に入れてましたから、相談者は同時に付き合っていたいという気持ちを諦めることになります。
丑土は子水と相合しますから、最終的には古い彼女を選ぶことになるでしょう。
結果:
それから、いろいろと揉めたそうですが、最終的には古い彼女を選びました。
しかし、一年ぐらい経っても彼女の求婚をのらりくらりとごまかしながら、付き合っているそうです。
※ムズいよね・・この卦・・