五行易的 ”地風昇” の見方(64卦シリーズ-29)

前回は、震と巽は同じ木の五行で陰と陽になり、五行がうまく循環し、内側と外側の関係がバランスが良くて、非常に安定した状態を意味する雷風恒でした。

 

今回は、

 

 

地風昇(ちふうしょう)

 

 

です。

 

上半分の外卦は坤(こん)です。

これは大地を意味します。

下半分の内卦の巽(そん)です。

これは、陰の木の五行になり、植物の意味になります。

巽(植物)は下にあり、大地(坤)は上にありますから、これは土の中の植物を表します。

陰は陽を求める性質がありますから、陰木は土の中にあって、土を破って外に出ようとしているさまです。

土を破って大地の外に出るということで、地(陰)の気が天(陽)の気と接する、上に伸びて行く力を表し、すなわち昇となります。

 

六親と爻位の象を見てみましょう。

卦の中に植物の意味のある木の五行が現れていません。

二爻(下から二番目)に兄弟寅木として、隠れています(伏神)。

世爻には土の五行があります。

木は土を剋する五行ということで、これも土を破って外に出ようとすることです。

 

そして、内卦(初爻~三爻)と外卦(四爻~六爻)の六親は、まったく同じです。

つまり、初爻の妻財は四爻に移動し、二爻の父母は五爻に移動し、三爻の官鬼は六爻に移動し、一段一段上の上昇していくことです。

また、世爻は自分を表し、卦の中心であります。

自分と対比する意味の応爻は世爻より下にあります。

これは、自分自身が低い所から高い所に向かって発展する組み合わせを表しています。

故に、やはり昇という意味になります。

昇自体の意味から、上昇、向上、発展、努力、前進などに派生します。

この卦は世爻と応爻が同じ六親、同じ十二支になります。

官鬼を官職、男性として見れば、世爻、応爻共に丑土で官鬼の墓になります。

自分(世爻)と他人(応爻)で、同じ官職、同じ男性を取り合う意味にもなり、争奪戦や争いの意味も内在しています。

なので、地風昇が出れば、積極的に自ら向上心を持って、努力していくべきです。

史記に「先んずれば人を制す、後るれば則ち人の制する所と為る」という故事があります。

人より先に動けば、人を指示する立場になることができ、人より後に動けば、人に指示される立場になるということです。

開運の鍵は、向上心を持って積極的に動くことです。

 

 

※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。

 

仕事運 ★★★ 用神は官鬼

まあまあです。

世爻が土で、官鬼が金で、これは自分が仕事を生じる形(土生金)ということで、相生関係になり、悪くないです。

ただ、自らが官鬼を生じる五行ですから、仕事運や出世運を上げたい場合には自ら積極的に動いていく必要があります。

上でも書きましたが、世爻は丑土で官鬼の墓であり、これは官職をゲットしたいことでもあります。

地風昇の意味から、向上心も高いです。

が、他人の意味する応爻も同じ丑土があり、他人も官職を狙っている暗示になります。

他人より先に積極的に動いて吉になります。

 

異性運

男性の場合 ★★★★ 用神は妻財

まあまあです。

世爻に女性の意味のある妻財があるからです。

これは、現在付き合っている女性がいるか、結婚しているか、気になっている女性がいる暗示です。

が、妻財が二つあり、一つは他人の意味のある応爻にあります。

これは、他にも興味のある女性が現れやすい意味になり、応爻をライバルだと解釈すれば、同じ女性を取り合うという意味になるので注意が必要です。

 

女性の場合 ★★★ 用神は官鬼

世爻が土で、官鬼が金で相生関係(土生金)になり、相性は悪くないです。

世爻が官鬼の原神でもあり、墓の地でもあります。

これは、自分が彼氏と付き合いたい、結婚したい男性がいるなどの意味を表しやすいです。

応爻は他人の意味がありますから、世爻とまったく同じ地支があり、これはライバルを暗示しています。

ライバルに先んじて男性をゲットしたいのであれば、自ら積極的に動いていくことです。

 

金運 ★★★ 用神は妻財

まあまあです。

世爻にお金の意味のある妻財があり、これは自分がお金に興味があることを示します。

応爻は他所、他人の意味があり、世爻の妻財とまったく同じ地支であり、これは卦中に複数の妻財が現れていることです。

つまり複数のお金が入って来やすい暗示です。

なので、投資や副業などのお金が入ってくる方法を自ら積極的に探していきましょう。

 

学業運 ★★ 勉強、資格などの用神は父母、試験は官鬼

勉強、資格の場合はあまり良くないです。

用神である父母の水と、世爻の妻財の土が相剋関係(土剋水)になります。

これは、勉強をイヤがっている状態であり、好きな学習内容ではないという暗示になります。

 

試験の場合もあまり良くないです。

官鬼の金を世爻の丑土が墓に入れて、その上相生関係になり、合格を熱望している暗示です。

が、基本的に父母と相性が悪く、平時の成績があまり良くない暗示なので、自分が希望しているところには入りづらいです。

なので、ストレートに学力で入る方法ではなく、一芸、自己推薦入試など他の方法を試す必要が出てくる暗示になります。

 

外出運 ★★★ 用神は世爻

そんなに悪くないです。

応爻に世爻と同じ五行である土があり、これは目的地に自分が移動することを表します。

そして、土は自分と同性五行であり、目的地は運が悪い場所ではなく、不利なことが起きないことを暗示しています。

 

創造力・アイデア運 ★★★ 用神は子孫

悪くないです。

アイデアを表す子孫は世爻に伏神となって隠れています。

これは自分自身がまだ気づいていないアイデアが眠っていることを表します。

外卦は坤であり大地・ふるさと・田舎の意味があります。

世爻も土で大地の意味があり、妻財は飲食関係です。

午火は南で暖かいところです。

すなわち、温暖な気候の田舎で、地産地消の食べ物を食べれば、あなたの無意識が活性化して、アイデアが浮かびやすくなるかもしれません。

 

健康運 用神は世爻

世爻に土の五行があり、四爻(食道、胃の爻位)にあり、消化器の意味が強くなります。

そして、世爻が妻財であり、これは飲食関係を表します。

丑土は官鬼の墓であり、官鬼を病気の意味で解釈すれば、病気を自らの中に収めている暗示になります。

なので、世爻が弱ければ消化器系の病気に注意です。

 

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