五行易での情報の読み取り方のコツは、『何度も視点を変えて繰り返し読み解くこと』です。
でも繰り返しすぎると外れます。
だいたい二、三回ぐらいで良いでしょう。
ある60代の女性の例です。
最近、娘と疎遠になっています。
仲良くするにはどうしたら良いか占いました。
自分の子供ですから子孫を用神とします。
子孫酉金は六爻にあり、初爻の世爻は本人で、間に距離があり、離れて暮らしている情報です。
子孫は月から剋されて、空亡で反吟になり弱いです。
二爻は家の爻位であり、同じく家の意味のある父母巳火が隠れています。
勾陳があり、これも建築や家関係です。
月は午火で、六親に変換すると父母になります。
午火は子孫を剋する五行なので、「家に子供が居着かない→子供は帰ってきたくない」ことになります。
子孫は五爻と共に発動して、反吟となっています。
外卦は外側で、反吟なので基本的には「苦しみ」「上手くいかない」ことを表します。
これは相談者本人が子供と上手くいっていないことを表していますが、子供の視点から見たらどうでしょう?
子孫は青龍(楽しい)+空亡(ない)で不満や不安を表します。
世爻を生じる五行であり、子供は本人を嫌ってはいません。
しかし、反吟で帰りたくても帰れません。
それはなぜでしょうか?
子孫は官鬼卯木に変わります。
官鬼は悩み、嫌な気持ちを表しますが、相談者本人から見たら何を表すでしょうか?
官鬼は相談者の夫の意味になります。
ということは、子供にとっての父親を表します。
二爻は家の爻位で官鬼寅木があれば、これは夫であり子供の父親と見ることができます。
勾陳があり、動いていないのでインドアなタイプです。
そうすれば、子孫は発動して官鬼寅木を剋することになるので、父親を嫌いなのが疎遠な原因でしょう。
※実際には空亡で弱くて剋せないが、象意的には剋しているということです。
結果:
娘さんが夫(父親)を嫌っているかどうかを確認すると、「昔から夫が娘に対して厳しくて、喧嘩も多かった」とのことでした。