五行易的 ”天山遯” の見方(64卦シリーズ③)

前回は現世利益バリバリの天風姤(てんぷうこう)でしたが、今回は

 

 

天山遯(てんざんとん)

 

 

になります。

 

最近のマイブーム(もう古いね)で、マインドフルネス→ヴィパッサナー瞑想→仏教の本を読みまくる という感じの流れで来ていますので、私的にはピッタリの題材ですね。

何故かはこれから説明していきますよ。

 

卦自体の構造から見ると、上半分の外卦は乾(けん)です。

乾為天の記事でも書いたと思いますが、乾には神様や仏という意味があります。

また、頭の意味もあり、意味を引き伸ばすと思考となり、さらに引き伸ばすと思想という意味になります。

下半分の内卦の艮(ごん)は自然現象で表すと山であり、停止、止まるなどの意味があります。

この乾と艮を組み合わせると、これは思考を停止させるということです。

思考を停止させることは執着を無くすことでもあり、瞑想修行のことです。

内卦の艮は山で、乾は修行者で、修行者が山に入ることでもあり、動かずじっと座禅を組み、修練していることを表し、俗世間から遠く離れることを表しています。

ゆえに卦の名前は天山遯(遁・とん)であり、逃れる、退くの意味があるのです。

六親五類や爻位から見ると、自分を表す世爻は二爻にあり、二爻は家の意味でつまり家の中に引きこもっていることになります(ちょっとニートっぽいですが)。

内卦の艮は山の意味があると言いましたが、家と山の意味を合わせると、山の中の家ということで、洞穴で修行を行っている様子が想像できます。

六爻(一番上の爻)の地支は戌であり、世爻の官鬼午火の墓で、六爻は引退、退出、終わるなどの意味がある爻位です。

※火の縦のラインと戌の横のラインの交差するところを見てください

 

官鬼は悩みや雑念を表します。

六爻の戌の墓に世爻が入れば、悩みや迷いの意味あいが強くなり、一心不乱に修行して悩みの元である思考から離れようとし、悟りを目指していることです。

要するに俗世間から離れて山に入り、この世から解脱(悟り)を目指して修行している情景を表しているのですね。

 

 

※五行易は月日の十二支からの影響を見て、用神が強いか弱いかで吉凶を判断しますので、下記の説明は鵜呑みにせず、参考程度に留めてください。あくまで、卦自体の象、六親、爻位の関係性から見た仮の吉凶ということです。

 

仕事運 ★★★★ 用神は官鬼

天山遯の意味からは、ちょっと意外に思うかもしれませんが、実は五行易的には仕事運はそんなに悪くありません。

何故かというと、世爻に官鬼(仕事)があるということは、自分自身で仕事を持っている、掌握する、気に入るの意味になるからです。

ですが、自分で積極的に動いてしまうと良い結果をもたらしません。

また、五爻(下から五番目)は上司の爻位で、金の五行があり、世爻の火とは相剋関係になり、上司とのソリが合いずらいです。

 

異性運 

男性の場合(用神は妻財) ★★

世爻は二爻にあり、妻財が本卦に出ていなくて隠れていて伏神です。

妻財は寅木で世爻の官鬼を生じて短期的な付き合いなら良いですが、妻財の原神である子孫子水も隠れてしまっています。

また、子孫の飛神である父母辰土であり、辰土から子水が剋されつつ墓に入ってしまい、隠れたところから非常に出にくく弱くなりやすいです(本卦に現れていないため、実際に他の六親五類に影響を及ぼすためには、外に出る必要がある)。

長期的な付き合いの場合は、原神の強さも重要になってきますから、原神である子孫が弱くなりやすいということで、長期的な付き合いは難しくなります。

 

女性の場合(用神は官鬼) ★★★★

官鬼が世爻にあり、好みの男性が現れてくるか、すでに相手がいる暗示です。

ですが、現在付き合っていたり、結婚している場合は注意が必要です。

何故かというと、官鬼がもう一つ四爻(下から四番目)にあり、この場合は用神の再現といって、複数の男性が現れてくる意味になりやすいです。

 

金運 ★★★★ 用神は妻財

用神は妻財なので、男性の異性運と見方が似ていますが、二爻は家の爻位であり、世爻に妻財が隠れているということは、目下の金運は悪くありません。

が、長期的な金運を見れば、原神の子孫が隠れて弱いので良くないです。

 

外出運 ★★★★ 用神は世爻

世爻が自分自身で、応爻が目的地です。

世爻が応爻を剋するということは、目的地で好きに振舞えるということで大きな問題はありません。

 

創造力・アイデア運 ★ 用神は子孫

まあ、良くないです。

この卦は隠遁して悟りを目指す卦ですから。

五行易に観点から見ても、このことは良く表されています。

用神の子孫は水であり、初爻は考えの爻位で、伏神で隠れています。

水は知恵を表し、飛神の父母辰土は十二運で言えば、墓になります。

これは知恵が入っている入れ物ということで、脳の意味になります。

墓にはコントロールの意味もあります。

創造性の源泉でもあり、欲望の意味のある子孫子水をコントロールして、悟りを目指すのです。

 

学業運 ★★★ 勉学の場合は父母が用神、試験の場合は官鬼が用神

資格、学習の意味のある父母が初爻と六爻にあり、そんなに悪くないです。

ただし、世爻に原神である官鬼があるので、多少の努力が必要です。

試験では、世爻に合格の意味の官鬼があるので合格しやすいでしょう。

しかし、天山遯は積極的な時には出ずらいので、モチベーションの維持が重要になってくるでしょう。

 

健康運 用神は世爻

これは月日の十二支と世爻の十二支の関係を見なければわかりませんが、組み合わせだけみてもそんなに悪くはありません。

しかし、世爻に官鬼があり、官鬼は病気の意味があり、もし世爻が弱ければ病気になる暗示です。

特に心臓関係や肝臓関係に問題が出やすくなります。

また、上記で説明した天山遯の意味から判断すると、六爻に官鬼の墓があるということは、精神的な悩み、ストレスが出やすくなり、現在の辛い状況から逃げだしたいという暗示になります。

2件のコメント

  1. 恋愛占で応爻が空亡の場合、兄弟なのでライバルがいない、と読めますでしょうか。
    それとも用神側の気持ちとして読んだ方が良いでしょうか。

    1. 空亡であってもなくても、兄弟がある時点であまり良くないです。気持ちとして読むかどうかは、卦の状況にも寄りますので一概にはいえません。

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