第一百二十七 婚姻の占
戌月辛亥日(寅卯空亡)に、女より結婚の吉凶を占い、山天大畜の不変卦を得るが如き。
女性の結婚ですから官鬼が用神となります。
パッと見は官鬼が世爻にあり、応爻も原神の妻財子水があり良さそうです。
しかし、仮に男性が占った卦なら、吉の組み合わせとなりますが、女性では微妙です。
世爻が陽爻で応爻が陰爻で性別が合っていません。
官鬼が再現して空亡では、他のもっといい男がいるのではと思って迷う象です。
以上のことから、諸口氏は上手くいかないと判断していました。
結果は相手の男から交際している女性がいると言い断って来たそうです。
諸口流では合は吉なことが多いです。
なので、世爻の官鬼が日に合されることの解釈が少し曖昧になっています。
もちろん、結婚占では合があれば良いことなのですが、日に合された場合は注意深く見なければいけません。
日の合は引き止められる、邪魔になる意味になります。
そう解釈すれば、この卦はスムーズに読み解けます。
官鬼が世爻に合って、その男性のことが非常に気になっています。
空亡では不安です。
官鬼が六爻に再現しました。
再現は男性自体の状況が変化するということです。
つまり、世爻から六爻に移動していくことです。
六爻は退出の意味があり、良くありません。
日は六親に直せば妻財で他の女性の意味で、日合で邪魔の意味になれば、他の女性と付き合っている暗示です。
応爻は相手の爻位でわざわざ妻財があるのも、これも他の女性の意味で良くない組み合わせです。
官鬼は日から生じられて強いですが、空亡と以上の意味を合わせて上手くいかなかったのでしょう。