今回は株の売買の例です。
第三十七 株を買う吉凶の占
亥月乙酉日(空亡ー辰巳)に、この株を買う吉凶を占い、天沢履を得るが如き。
世爻に臨む申金の子孫は日辰に拱扶され、子水の財は世の下に伏すと雖も旺相しており、現在は最高の値というべきであり、この株を買うことは止めるべきである、と果して然り。
問いが「株を買って良いか?」ですから、妻財を用神とします。
妻財子水は月日に助けられ強くて、世爻に隠れて買って良さそうに見えます。
が、妻財子水がすでに月日に助けられているので、これ以上は株価が上がらないという判断ですね。
以上のことから、買わないほうが良いとなったのでしょう。
はっきり書いてはいませんが、実際その後は株価は下がったみたいですし。
私の場合には少し解釈が違います。
妻財子水が伏神で世爻に隠れて株を買いたいと思っています。
月日に生じられて強くて良さそうですが、この卦では応爻の官鬼が日に冲されて暗動しています。
応爻が暗動すれば、妻財子水のエネルギーが漏らされて、世爻ではなく応爻に流れて行くことになりますので、買えば必ず損します。
仮に応爻が暗動していなければ、この株はもっと上がったでしょう。
なぜなら、伏神で隠れているからです。