五行易占例:独発の激烈な力

独発というのは卦の中で爻が一つだけ動くことですが、既存の五行易のルールを超えてくるので、厄介なことに用神の強さだけでは吉凶判断が出来なくなります。

 

先日行われた、キリンカップサッカー決勝の日本VSチュニジア戦を占い、水地比が沢地萃に変わる卦を得ました。

世爻が日本で応爻がチュニジアです。

世爻は卯木で月日に生じられていません。

しかし、応爻は月破で月に剋されてもっと弱いです。

子水は世爻を生じる五行ですから、日本の勝ち‥とはならないです。

何故なら、この卦には独発があるからです。

子孫申金は独発して世爻を剋します。

しかも、十二運では『絶』になります。

独発では通常の五行の働きが弱くなり、十二運で吉凶を示すことが多くなります。

また、申金は応爻の子水を生じています。

応爻にとっては申金は『長生』です。

となれば、日本が負けるとの判断が出来ます。

もっと細かく説明すると、申金は空亡の巳火と相合しています。

通常、空亡の爻と相合すると独発のエネルギーが空亡に流れて行き、独発の力を失うとも解釈出来ますが、変爻が亥水で空亡の巳火と相冲することによって空亡が開け、力を失わないということになります。

以上のことからも日本が負けると判断出来るのです。

 

結果

後半にチュニジアに3点入れられて日本が負けました。

 

コメントを残す