ある日、使っている扇風機がグラグラと振動し始めました。壊れたかどうかを占い、天水訟が沢水困に変わる卦を得ました。
扇風機なので、妻財を用神とします。
妻財申金は月から剋されて、日から生じられて強さを判別できません。
こういう場合には、原神、忌神、仇神の動きが鍵のなります。
六爻に原神である子孫戌土が独発しています。
独発(どくはつ)
一つの爻のみ動爻になること。独発は重要な働きであり、用神に関係ない爻が独発したとしても無視できない。特に独発になった爻のエネルギーがどの爻に向かって行くかに注目する。相生相剋も見るが、冲と合・十二運(長生・病・墓・死・絶)も重要になる。また、占った事柄より別に重要なことが起きるのであれば、そちらを優先して表す働きもあるので油断できない。吉凶・応期・原因・性質・象意などを良く表す。五行易は独発や太過を上手く判断できないと、的中率は落ちてしまう。
独発は用神の強さに関係なく吉凶を表すことがあり、子孫戌土は空亡で退神ですから不利になります。
退神(たいじん)
卦中の動爻が同じ五行に変わり、十二支の逆行順に変じること。動爻の勢いが減り衰退する象。子→亥・卯→寅・午→巳・酉→申・辰→丑・未→辰・戌→未・丑→戌の八種類あるが、実際に卦中に出てくるのは卯→寅・酉→申・辰→丑・戌→未の四種類。
なので、そのままでは治らないでしょう。
結果
占ったあとに扇風機をよく調べてみると、羽根の一枚が少し欠けて羽根の回転が不安定になっており、そのままでは治らなそうです。
扇風機自体が古いこともあり、粗大ゴミで捨てることにしました。
捨てたのは7/9己卯日でした。
卯木は戌土と相合して、『動は合を待つ』で応期となりました。
動は合を待つ
応期のルールの一つ。用神が動爻の時は合に逢う日に応じやすい。近くであれば刻、遠くであれば月や年になる。
また、退神の応期は変爻の十二支になることが多いです。
占ったのは午月でしたから、7/9は未月となりこれも応期なります。
となると、立卦した時から捨てる判断をすることやタイミングはあらかじめ決まっていたことになります・・(怖)