さて、デ・キリコ展も始まったことですし、久しぶりに私の大好きな画家の命式を見ていきましょう。
1888年7月10日生まれ
時間は不明ですので、三柱で見ていきます。
日干は壬(水)で、月は未で夏の終わりの生まれです。
暑い季節ですので、日干を冷やす金や水の五行が欲しいです。
ちょっと見ると、壬を助けるものが周りになく、年支である子が乾いた土である戊と未に剋されて身弱です・・と言いたいところですが、大運を見てください。
9歳から28歳まで金の五行が巡り、豊富な水源が壬を生じて助けます。
金の五行が終わっても29〜58歳まで水の五行が巡って、日干を助けています。
食傷(出力、表現)は木ですから、同時に創作活動が活発になります。
このように、もともと日干が弱かったとしても、大運の巡りが良ければ人生が発展しやすいです。
若い時に良い大運が来れば、例えその大運が終わったとしても、その後の人生も運気の貯金がありますから何とかなりやすいです。
日支に午火があるので熱湯になります。
熱湯になれば水は気化しますので、モヤのような状態ではっきりせず、謎めいた雰囲気になります。
土が多く官殺で水を剋しますから、上記の意味を合わせれば、気分屋で我慢が出来なく急にキレたりしやすいです。
壬は陽の水なので流動的でスケールが大きい画風で、晩年は水関係のモチーフも多く見られました。
また、陽土陰土、燥土湿土があるので、土地、建物、部屋、静物などの様々な土関係のモチーフが入り乱れます。
また、土は動かないものですから、そもそも保守的で伝統や古典が好きになりやすいです。
年支に子があり、日干と同じ五行で本人と見れます。
土の中にポツンとありますから、本人にとって重要なものになります。
年干は戊ですから上は山であり、地下水源です。
水源は綺麗な水ですから、本当は純粋で理想が高いです。
そして、もう1人の自分を表しますから自画像を良く描きました。
https://www.artpedia.asia/giorgio-de-chirico/