今回は夫婦関係の例です。
ちょっと難しいので、noteテキスト購入者向けになりますが、ある程度五行易の知識がある人は理解できると思います。
ある新婚の女性は夫婦仲を占い、巽為風が水山蹇に変わる卦を得ました。
夫婦仲なら官鬼を用神とします。
官鬼酉金は応爻にあり、日とおなじ五行で強いです。
応爻は自分と対峙する人物、つまり夫の意味になります。
なので、この女性はすでに結婚している情報が現れています。
しかし、世爻に兄弟卯木があり、発動して官鬼と相冲関係になり、六冲卦で現在は仲が悪くなっています。
世爻自体が発動して空亡になり、相談者本人が相手に不満を持っています。
新婚なのになぜ仲が悪くなったのでしょうか?
世爻は発動して子孫を生じています。
子孫は子供の意味であり、勾陳(膨らみ)は妊娠関連です。
世爻は父母子水にかわり空亡です。
子水は五行の十二運では火の『胎』になります。
文字通り受胎の『胎』であり、妊娠、出産関係では良く使う十二運です。
二爻はお腹、子宮の爻位です。
父母亥水は子孫巳火を冲しながら剋して、子孫午火に変わっています。
となれば、これは妊娠関係です。
世爻は子孫の原神で発動して、相談者は子供がほしいのです。
が、子孫の忌神である父母亥水が発動して世爻を生じ、世爻も発動して『水→木→火』の流れになり連続相生しそうですが、肝心の世爻が空亡になり流れが止まってしまい、吉にはなりません。
よって、子供がほしいのですが出来ないことになります。
三爻はベッドの爻位で青竜があり、性行為関係の意味が強くなりました。
官鬼酉金は世爻を剋しながら冲して、夫が子作りにあまり協力的でありません。
結果:
結婚して2年近くになりますが、子供ができなくて悩んでいます。
もともと相談者は子宮の病気があり、子供ができにくい体質です。
避妊治療もやっていますが、夫があまり乗り気ではなく困っています。