易や四柱推命などの中国占術の表現って独特ですよね。
その独特さゆえになかなか理解が深まらないってことはないですか?
中国の占いを育んだ土壌が日本とはちょっと違って、我々にはなじめないところがあるのです。
結局は占いの勉強ばっかりやっていても限界があります。
占い以外のこともいろいろ勉強しないと上達しません。
中国の占いになじめないのなら、まず中国文化に親しめば良いのです。
そこで、今回は文革以前の中国文化の不思議な話を集めた
新釈中国古典怪談 岩谷薫
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を紹介します。
これを読めば、中国文化の本質の理解が深まることうけあいです。
文革以前の古き良き時代の知恵や考え方や生き方ですね。
それが実感できれば、中国占術の価値観になじみやすくなります。
まあ、中国文化を知る上では他の本もいっぱいありますが、なにせ学者が書いたまじめな本が多く漢字が多くてとっつきにくいのが難点です。
著者は本業が写真家なので、非常に柔軟かつわかりやすく中国の古典怪談のおもしろさを紹介していきます。
ちょっと著者独自の解釈が強すぎて違和感がありますが・・
まあ、不満点はそれくらいなので良しとしましょう。
で、内容を全体的に見ると、荒唐無稽な不思議な話ばっかりです。
実はこの不思議な話が占いの理解を深めるのに重要なことなのです。
なぜ重要なのか?
占いが現時点で科学的な説明ができない不思議なものだからですね。
明確にマニュアル化ができないのです。
なので、占いの世界に入るとわかるのですが、基本的な占いの技術、ルールを使った杓子定規な見方だけでは当てることは難しくなってきます。
なぜかというと、五行易の場合はルールの種類が多く、また意味も大まかで選択肢に迷うからですね。
例えば、火の五行だけでも火、文化、南、夏、心臓、目、熱い、苦い・・の意味があり、それに十二支、八卦なども組み合わせて判断していくので、占うたびにその中から選んでいくのは大変です。
その場合、基礎的な知識ももちろん重要ですが、結局最後の決め手は自分の直観になります。
この本を読んで中国古典の世界に浸れば、結果的に占いの直観力が上がりやすくなるのです。
ではなぜ直観力が上がりやすくなるのかを説明します。
もともと中国占術は中国文化と密接に関わってきました。
そりゃそうですよね、漢字自体もともと古代中国の呪術(占い)から発展したものですから。
なので、占いが発展してきた流れを理解するのは中国の歴史ではなく、当時の人々が伝えてきたリアルな話を読むのが一番です。
で、文革以前の中国文化に共通する考え方を一言でいうと、
あるがまま
なんですね。
その考え方がつかめれば、中国の根底に脈々と流れる占いの文化を、自分の血肉にしていくことができるわけです。
そうすれば、自然に直観力が上がりやすくなるのです。
この新釈中国古典怪談では、占い、幽霊、宇宙人(!?)、生まれ変わり、愛、悟り・・などのいろんな話があります。
で、大体の話は、
全然筋が通ってません(笑)
起承転結の結が無い投げっぱなしの話もあり、「は?それで終わりかよ!」と思わず突っ込みたくます。
ですが、これが先ほど説明したあるがままの考え方につながるわけです。
あるがままは悟りともいっていいです。
あなたの周りに起こる様々な出来事を、あるがままに体験するのが悟りなのです。
この独特の余韻があるおかげで、あなたのこの世界に対する思い込みを打破することができるのです。
この感覚は現代美術家の村上隆が提言したスーパーフラットの意味に似ています。
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説明が長くなりそうなので簡単な紹介だけにとどめますが、スーパーフラットとあるがまま(悟り)って共通性があると思うんです。
特徴として、平面的で二次元的な絵画空間を持ち、余白が多く、また、遠近法などの技法をあまり使わないことが挙げられる。
wiki
起承転結の結の部分がないってことは、物語の余白部分ってことです。
っていうことは、終わりがないということになりますので、結果は大事ではないんです。
プロセスしかないという認識が大事なんです。
なんだか言っていることが混沌(カオス)化してきましたが、それでいいと思っています。
だって、易学でもこの世界が生まれたのは混沌(カオス)からだって言ってますから。
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