卜筮正宗(ぼくぜいせいそう)の占例を読み解く⑤

卜筮正宗シリーズも5回目です。

それでは行ってみましょう。

 

申月戊子日(空亡–午未)に、墳の地を占って山地剥の卦を得た

 

墳の地というのはお墓の意味で、要するにある場所の墓の選定(埋葬場所)を占ったということです。

この例は面白くて、お墓のある場所の具体的判断が書いてあります。

 

風水をあまり知らない人にはちょっと難しいので、とりあえず図を見ながら想像して見て下さい。

日は子水であり、世爻の子孫の十二支と一致して、月は申金で子水を生じます。この状態は非常に旺盛で強いです。

子水は水の意味があり、六獣は青竜が臨んでいます。

青竜は左側という意味があり、左側から水が流れ穴(場)を囲んで流れていて、長流の水が明堂に来ています。

※穴に立って朱雀方面を見た場合に青竜は左側、白虎は右側ということです

 

白虎には妻財卯木に臨んでいます。

子と卯は刑の関係ですが、相生関係になり、妻財があり問題がありません。

なぜ問題が無いかというと、妻財は財運を表すからで、子水が卯木を生じて財運が良いからです。

 

世爻が穴(場)で、応爻は対面する場所を表します。

そうすれば、朝山ということで、火の五行があり、強い世爻から剋されて、応爻が弱くなれば低い山になります。

 

そして、世爻の下の爻に戌土があります。

これは世爻と応爻の間になり、穴と朝山の間を表します。

そうすれば、これは案山(対案)のことであり、土は世爻の水を剋して、案山は高いです。

 

で、結果は埋葬した後、三年と経たないうちに、二人の子供が科挙(科甲)に合格しました。

 

 

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