このところ、日本では災害続きで大変ですね。
今回の例はこの前、関西方面に上陸した台風の卦です。
これは台風の予報をみて、あらかじめ9月1日に占いました。
基本的に台風は、風の意味のある兄弟、雨の意味のある父母、災いの意味のある官鬼、自分に影響があるかは世爻を参考にして見て行きます。
兄弟は再現して月日に生じられて強くて、動きがありません。
世爻に官鬼がありますが、兄弟を剋する五行で、台風は近くまでは来なくて、直接的な影響はないでしょう。
しかし、父母が初爻と六爻に発動しているので、これは何かの暗示です。
父母は雨の意味があり、雨が多いことを暗示していますが、六爻が空亡、初爻が回頭剋となり、雨の影響も少ないです。
ではなんで、父母がわざわざ初爻と六爻に同時に発動する必要があるのでしょうか?
世爻に官鬼があり、これは悩みの意味があります。
六爻の父母戌土が発動して、世爻を墓に入れます。
そうすれば、父母関係の悩みが出るということです
父母の意味は家の意味があります。
六爻は屋根、外壁です。
青竜は父母と同時にあれば、家の装飾という意味になります。
そうすれば、家の外壁の塗装を意味します。
初爻の父母も朱雀で発動しています。
朱雀は風水関係であれば、玄関方面を表します。
父母が回頭剋(壊れる)と空亡(無くなる)に変わる、すなわち家の外壁、塗装が剥がれることを表します。
でも、六爻の父母は世爻にとって墓の地です。
空亡に変われば悩みが無くなる、世爻を墓に入れることが出来なくなること、すなわち災いは軽いという意味になります。
※実際には関東でも20〜30m級の風が吹きました。
そして、応爻にも父母があり回頭剋なっているのも見逃せません。
応爻は他所であり、父母が空亡で回頭剋です。
これは台風が直撃する場所です。
父母は建物の意味があると言いました。
そうすれば、これは建物が壊れる暗示です。
実際には、関西方面(他所・応爻)は台風の甚大な被害を受けましたね。
このように、災害クラスになりそうな天気を占う場合には、応爻は他所の情報を表すので注意が必要です。
また、地震を占う場合でも、父母(建物、土地)が特徴的な動きをして弱ければ、建物が壊れたり、大地に変異が起きるという暗示になります。
螣蛇、勾陳も土の五行であり、土地や建物の意味を持っています。
特に妻財(父母の忌神)、官鬼(災い)が螣蛇、勾陳とともに発動している場合や、動爻が官鬼に変わる場合には、注意が必要です。
でも、世爻が強かったり、剋されてなければ、被害に会わないか、被害を受けても助かります。