今回は独発のおもしろい例を紹介します。
ある女性はクライアントに電話をかけようと思って占い、巽為風が山風蠱に変わる卦を得ました。
具体的な問いは「クライアントが電話に出るかどうか?」です。
普通、相手が電話に出るかどうかであれば、通信の意味のある父母を用神とします。
また、相手の六親や応爻も用神になる可能性がありますので、卦の動きや特徴を見て総合的に判断していくべきです。
父母亥水は月日から剋されて非常に弱いです。
しかも空亡で、仇神の子孫巳火も発動し、応爻も世爻の忌神であり、六冲卦で電話には出ません・・と判断してしまいそうですが
違います。
父母は月日に剋されて空亡で、すでにかなり弱い状態です。
電話に出ないのであれば、それ以上用神を弱める作用のある(十二運で絶)子孫巳火はわざわざ発動する必要はありません。
子孫巳火は独発であり、父母亥水とは相冲関係です。
そうすれば、父母の空亡を明けることができます。
しかも父母亥水には朱雀(喋る、電話、通信)があります。
また、子孫巳火は電話、連絡の意味のある父母子水に変わっています。
これも用神と見ることができるので、今回の場合には吉になりクライアントは電話に出るでしょう。
結果:
クライアントに電話をかけたらすぐに出ました。