この前 note で『五行易基礎』を書きましたが、現在は続編である『五行易実践編』に取り掛かっています。
テキストに使えそうな占い例を、とりあえずジャンル別にリストアップしてみましたが、全部で70例以上もあって書くのが時間かかりそうです・・
しばし、お待ちを・・
今回は、違う問いなのに、似たような表現をしているという二つの卦を紹介したいと思います。
まず、これ↓ですが、
この卦は、私が使っているデスクトップパソコンがそろそろ古くなり、誤作動が多くなってきたので、「そろそろ新しいパソコンを買った方が良いか?」と占った卦です。
パソコン自体は機械なので、妻財を用神とします。
卦には妻財子水が二つあり、再現しています。
これは、どっちを用神にとるかということですが、動爻である初爻の妻財子水が動爻となり特徴的なので、こっちを用神とします。
次は月日との関係を見ていきますが、月は午火で子水と相冲(そうちゅう)関係になり、月破(げっぱ)となります。
日も午火で相冲して日破(にっぱ)となり、これは弱くて子水のエネルギーがないです。
普通に判断すれば凶であり、買わなくて良いことになります。
が、これは妻財子水が独発して、兄弟丑土に変わって回頭剋(かいとうこく)です。
※独発(どくはつ)とは、卦に一つの爻だけ動爻となることです。
変爻の丑土から、子水が剋されてもっと弱くなります。
すでに、用神の妻財子水は弱いのに、発動してわざわざ回頭剋になる必要はないです。
では、なぜわざわざ発動したのか?ということですが、これは妻財子水がすでに月破、日破ということに注目して下さい。
兄弟丑土は相合(そうごう)関係です。
相合には重ねる、かぶさる、くっつく などの意味があります。
そうすれば、妻財子水の月破、日破で傷ついたエネルギーを修復することができます。
よって、これは新しいパソコンを買った方が良いということになります。
ちなみに、五爻にある妻財子水は今使っているパソコンであり、月破、日破になって調子が悪いことを伝えています。
で、次の卦ですが、
これは、ある男性がスマホを紛失して慌てて占った卦です。
妻財子水が初爻にあり、月に冲されて月破になります。
ですが、日に生じられて強いです。
そして、独発して回頭剋になり弱くなります。
これはパソコン占いの卦と似ており、普通では凶になります。
が、独発しており、変爻の丑土と相合関係になり、月破が解かれて吉になります。
結果は、占った直後に別の部屋で見つかりました。
この二つの例に共通するのは、用神が動爻になり、変爻が動爻の月破を解くということです。
独発は特殊な作用があり、月日の相生相剋を無視して表現することがあるので、注意が必要ですね。
ちなみに最初の卦はパソコン、二つ目の卦はスマホですが、六獣は玄武(げんぶ)があり、十二支は子水です。
これは、共に水の五行であり、水は知恵を表し、初爻は意識、思考の爻位であり、丑土は相合するので容器を表し、これは知恵が入った容器、すなわちパソコンやスマホを表します。
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