伏神は隠れている、見えていない、まだ起こっていない、などの状態を表しますが、伏神自体が冲されたり、飛神が冲されたりすれば、表に出てきます(見えないところから現象化する)。特に伏神が強い場合には、各爻に影響を与えますので注意が必要です。どのように影響があるかといえば、例えば、強い妻財が日に冲されればお金が入る、彼女が新しく出来るなどです。父母なら荷物が来る、知らせが入るとかです。
ただし、各爻に対して相生か相剋で現象化するパターンが違ってきます。相生は優しい感じで現れ、相剋は強引で突然な感じです。下の卦を見てください。
朱雀は通信、知らせの意味ですから、何らかの知らせや連絡が入ります。父母は伏神で、朱雀は知らせで、日は当日で、冲されて外に出て、世爻を剋していますから、これは自分が思ってみない知らせが当日に入るということです。実際は当日三件ほどの意外な連絡や知らせが入りました。
で、世爻を見てみると空亡があります。空亡は基本的にはあまり良くないです。白虎も怒る、イライラなどを示しています。その上、父母巳火が世爻を剋するのであまり良い知らせではありません。実際は良くない知らせがあって、非常に気分を害してしまいました。これが世爻が空亡でなければ、それほど悪い知らせではなかったでしょう。
でも、父母巳火は月と日からは助けがなく、あまり強くなさそうです。でも、世爻を剋する力はあります。それはなぜでしょう?・・ここで『余気』という概念の登場です。通常、月と用神が相合すれば、その用神は強くなりますが、巳火は未土と相合しません。でも月は未土(7月)であり、夏の季節の最後の月です。となると、未土には5月(巳火)6月(午火)の火の気が残っているということで、若干強くなり生気はあると解釈できます。
では、他の月ではどうでしょうか?辰土は春の終わりで木の余気があります。戌土は秋の終わりで金の余気があります。丑土は冬の終わりで水の余気があります。とはいっても、余気は対象の爻を少し強めるだけです。テキストに余気のことを書かなかったのは、なるべく五行易のルールをシンプルに説明したかったからです。なぜなら、ただでさえ五行易は複雑なルールを使うのに、基礎が身についていない時から余気の概念を説明してしまえば、強さの判別が難しくなってしまい混乱するからです。
大黒天様
こんにちは、伏神自体が冲されたり、飛神が冲されたりすれば、表に出てきます(見えないところから現象化する)。特に伏神が強い場合には、各爻に影響を与えますので注意が必要です。
とありますが、この伏神巳は月から月破や剋を受けていないから、日から冲されても
表にでられるのでしょうか?
月から生じられて強い場合は、火剋金とか、火生土のように他爻に影響するってことでしょうか?
月から剋されてなく日から冲されれば表に出れます。
強い場合には他の爻に影響があります。
大黒天様
勉強になりました。
いつも有難うございます。