道教では官職のある霊は神様で、それ以外は鬼と表現されます(汗)。霊界もヒエラルキーがありそうです。霊界の仕組みも現世とあんまり変わらないですね。罪を犯せば冥府で裁かれますし。現世は陽で霊界は陰でコインの裏表みたいなものですかね。六親でも「官」と「鬼」で官鬼、爻位でヒエラルキーを表します。ちなみに魂は原神が表します。だから寿命占いで世爻が強くても原神が弱かったりすれば、魂が肉体から離れることを意味します。
道教は現世愛が溢れてますよね。現世でいかに子孫繁栄して幸せに生きるか?それに特化しているような気がします。たぶん現世が刺激的で面白くてしょうがないのでしょうね。でも、運が悪いと「なんでこんな世を作ったんだ」って現世を恨みそうですが、その場合には禅の教えが役に立ちそうです。
『仏に逢うては仏を殺し。祖に逢うては祖を殺し。羅漢に逢うては羅漢を殺し。父母に逢うては父母を殺し。親眷に逢うては親眷を殺し。始めて解脱を得ん』(臨済義玄)
道教の教えでは輪廻転生があり、前世で悪いことを起こすと今世で報いを受けるとのことですが、この考え方で気をつけなければいけないのは、容易に差別主義と結びついてしまうことです。生まれながらの病気や不幸などは、全部前世の行いのせいになってしまいます。だったら、なぜ前世の記憶を覚えているシステムではないのでしょうか?最初から記憶を覚えていれば、前世の悪行などを反省して行動を変えやすいと思うのですが。その点は疑問に思います。重度の自閉症、知的障がい者の仕事をしていたことは以前記事で書いたと思いますが、道教の考え方だと当然前世の報いを受けていることになりますね・・その辺は到底受け入れることはできないです・・やっぱり。
なんか道教を下げる感じの記事になってしまいましたが、別に下げているわけではありません。運をあげるには非常に役に立つメソッドの宝庫ですから、そこは自由に使っていく度量が必要ではないでしょうか。実際に目に見えない色んな存在はいると思いますし、不思議な体験もしたことがあるので・・・ん?あの世は陰で、現世は陽とすれば、違いに必要不可欠、ということは現世の影響もあの世に与えているので、あの世も時代によって変わって来ているかもしれない・・